小正月

小正月の会をしました。まずは軍記物語講座第1巻の付録作りの打ち合わせ、次いで源平盛衰記の古活字版と整版本の間をどう究明していくかの打ち合わせをやってから、よもやまの話と共に酒肴を準備しました。

酒は新潟から届いた「おりがらみ生原酒高千代」という冷酒です。半分濁り酒、ワインのような舌触りの若向きの酒です。肴は秋田の蕗味噌、大阪の松茸佃煮、玄界灘するめ、鯛のスモーク、山羊乳のチーズ、皮蛋、銀杏、鹿児島の蚕豆、名古屋のえびせん、そして何故か源為朝の名のついた玉葱煎餅(徳川家継の代に厄除明神とされた源為朝にあやかって命名したと、効能書きにはある)。

版本の細かな異同から何が推測できるか、まるで推理小説のような話があれこれ続きました。いずれ軍記物語研究会や関西軍記物語研究会で発表されることと思いますが、近世前期の古活字版・乱版・整版本の作られた環境がどんなものなのか、校訂作業はどのように行われたのか、視野を広げて見ていこうという話になりました。

最後はおにぎりで締めくくりました。デザートはスカイベリー(栃木の新種の苺)でしたが、これはもう別種の果物だ、匙で潰してミルクをかけていた苺とは違う、ということでおひらきになりました。