茹で玉子

退職したら、ちゃんと家事をやろう、朝のスープもだしからとって・・・と思っていたのに、ふと気がついたら逆になっている。量り売りの総菜や弁当屋の白飯を、夕方慌てて買いに行くことが珍しくなくなりました。

朝起き抜けに益子のマグカップで牛乳を飲むのが、この頃の習慣です。メールチェックをしているうちに朝食時間が遅くなり(返信に手間のかかる仕事のメールは、なぜか真夜中に来ている)、胃腸をわるくしたからです。朝湯に入ってストレッチしてから、ヨーグルト、果物、スープかジュースとパン、それに何かしら蛋白質を1品、という朝食なのですが、最近はコンビニで茹で玉子を買って来るようになりました。

つまみ皿に桜塩を振って、しばらくは満足していたのですが、何かしらもの足りない。何だろう?考えてみたら、茹で玉子はやはり、自分で茹でるところからが茹で玉子なのではないか。ときどき固さに失敗したり、湯の中で破裂したり・・・うまくいったら、ぬくみのある殻を剝いて、塩を振って、それら一式がつまり、茹で玉子。

こんな生活に満足していては、年寄り甲斐がない。忙しがっていればいいってもんじゃないだろう。反省しました。

高校時代の家庭科教師は、皇后陛下貞明皇后です)の御前で、茹で玉子を茹でたのが自慢話でした。固茹で、半熟、さらに生に近く、と茹で分けたそうです。何が自慢なのか、あの当時は解りませんでしたが。