防災

西日本の豪雨・土砂崩れの被害はひどいようです。以前も同じ地域で土砂災害があったのに、対策が2~3年では間に合わなかった、ということでしょうか。森林の手入れや下水道の補修は遅れ気味なのに宅地造成が広がり、その上に気候天候が、地球規模で予測を超えて変わりつつあるのでしょうか。山と川(または海)の存在は、故郷の原点のようなものですが、それが災いするとは悲しいことです。治水治山の方針を、根底から見直すべき時期のような気がします。

土砂が流れ込んだ後始末のことを考えると、紙の多い我が家は目の前が真っ暗になります。それゆえ高台で地盤のしっかりした土地を選んだのですが、周囲の庭付き住宅が転売される度に小さく区分され、四角い家が軒を接して並ぶようになって、区の防災マップでは、火災危険地域に指定されているらしい。決して火を出してはいけない、と仏壇の線香も灯明もやめました。

福岡、広島、愛媛の知人たちにお見舞いメールを出したところ、皆さんから、自分は無事だが、流通が機能不全になってコンビニは空っぽになり、陸路が塞がって近接地域へ移動するのに不自由している、との返信が来ました。この頃の私たちは、コンビニやスーパーに行けば何でも揃う、という日常に慣れすぎたかも知れません。

水道と電気が止まると現代の生活はたいへんです。東北大地震の時は、この界隈でも若い会社員たちが手分けして飲料水を買い占め、あっという間に店からなくなりました。未だ大きな余震が続いている時です。どうしようかと思いましたが、よく見ると自販機の飲料水は残っている。近辺の自販機から1本ずつ買い集め、とりあえずまる1日分確保しました。私たちの年代は、何やかや乾物を備蓄する習慣があるので、3日間くらいはしのげるでしょう。例えば麩、湯葉、煮干し、カップラーメン、ドライフルーツ(万一の時は、水で戻さなくても食べられる)などを常備することにしています。