週刊文春

週刊文春」を買いに行きました。一般誌を買う時は、我が家が定期購読している新聞とは対立している、文芸春秋社のものをなるべく買うことにしています、バランスを取るために。今回見たい記事は2つあって、他誌の特集した「食べてはいけない食品」記事への反論と、阿川佐和子のインタビュー記事です。この頃は、立ち読み・盗撮を防ぐためか、成人用雑誌でなくてもテープで表紙を留めてあるのがけちくさい。

「本当に食べてはいけないのか?」記事は予想通り、他誌のデータが大げさだというもの。読むほどもなく眺めて終わりました。連載インタビューの相手は、民放キー局のCEOです。彼は、私が学部卒業後すぐに就職した先(本ブログ「新入社員だった頃」参照)の同期入社でした。勿論、先方は私のことなど覚えているはずはありませんが、20人くらい入った男性社員の中で、その落ち着きようが群を抜いていました。

週刊誌も最近は販売に苦心しているのか、朝日は高齢者を意識し、アエラは女性向けに特化しようとしている(そういう意図があざとくて、違和感がある)らしい。文春は、手っ取り早く「おじさん」の目線を知りたい時に便利です。それ以外は、見出しにつられて買うと、まず決まって損をした気になります。しかし今回は思わぬ収穫があって、鹿島茂「私の読書日記」が紹介している、アルベルト・マンゲル『図書館 愛書家の楽園』(野中邦子訳 白水社)が面白そう。書評というものは、その本を読んで見たくなるように(褒めなくてもいいが)書くのが仁義でしょう。本屋へ行った時に、手に取ってみようと思います。彼が運営している書評閲覧サイトがあることも知りました。

さてインタビューの方は、写真を見て愕然。そこに写っているのは、組織の中で幾多の難関を乗り越えてきた、恰幅のいい老人で、51年前のさわやかな好青年ではありませんでした。