トムヤムクン

トムヤムクンというスープがあります。酸味と辛みが調和した、タイのものです。あれに焼餅を入れると美味しい。我が家では小正月のお雑煮にします。この頃はパクチー(香菜)などもたやすく入手出来ますが、フリ-ズドライのスープに三つ葉を足せば十分。餅を入れるのでなければ、さいの目に切った豆腐を入れても可。

子供の頃、平時の餅の食べ方はだいたい ①醤油をつけて海苔で巻く ②砂糖醤油をつける ③焼いてから湯に浸し、きな粉をまぶす のどれかで、未だ砂糖は貴重品だったので、②は特別にお願いしないと食べさせて貰えませんでした。③も塩味の方が効いていて、あまり美味しくなかった記憶があります。今は①を改良して、「塗るチーズ」かバターを塗って海苔で巻きます。明太子バターなどもいいかもしれません。

かつては大きな鏡餅を玄関か床の間に据え、鏡開きの後、割って干し、素揚げにしたりしました。世田谷に住んでいた頃は、和菓子屋へ松明けに持って行くと搗き直し、頼めば大福餅に仕立ててくれました。今は部屋が暖かいので黴がひどく、搗き直しするところはないようです。

近年は真空パックの小さなものを飾った後、非常食代わりにとっておくのですが、けっきょく食べる機会がなくて1年経ってしまいます。粒々皆辛苦、と考えると、罰が当たりそうです。