季刊「悠久」151号

鶴岡八幡宮発行の季刊誌「悠久」151号がようやく出ました。軍記物語特集号です。口絵(「絵で楽しむ平家物語」)が美しく、所収論文は松尾葦江・佐倉由泰・野中哲照大津雄一・和田琢磨・田口寛・山上登志美・菱沼一憲の8名が書いています。論題の詳細は、10/7付の本ブログをご覧下さい。

学術論文であると共に文学や歴史学の愛好家にも読んで頂けるよう、執筆者が工夫していますので、車中の友として楽しんで頂いても、また大学のゼミで合評会をなさるのもいいのではないかと思います。浜松八幡宮の紹介記事も含めて130p、¥680+税。ご注文はおうふう(電話03-3295-8771)まで。

定期刊行物の編集のお手伝いをして思うことは、依頼原稿を引き受ける場合、まず枚数と締め切りをつよく意識して欲しいということです。自分の単著・単行本とは違います。そもそもプロの書き手ならば、このテーマでこの分量、を目安に自ずから書き方も決まってくるものでしょう。25枚で頼まれているのに40枚も書いてくるのはどうでしょうか・・・。要注意なのは、400字詰で何枚、と言われたとき、勝手に字数換算して、機械の表示する字数だけで計らないこと。空白や行替えが数えられていない場合が多いし、編集者は400字×枚数で、おおよそのレイアウトを見積もっている(見出し分など)ので、必ず指定された単位に換算してOKかどうか考えて下さい。

プロの編集者は執筆者に対して先生づけで低姿勢ですが、自分だけ我儘を聞いて貰ったと思っていても、必ず誰かにしわ寄せが行っているのです。他の執筆者とか印刷屋とか。いい気分になることではないですね。