食生活変更

注文しておいた本を受取りに出かけました。まず重すぎて着られなくなったオーバーコートを区役所のリサイクル籠に投げ入れ、食材の買い出しに大手スーパーへ。最近胃腸の具合がよくないので、食生活を大幅に変えることにしたのですが、つい、酒肴になりそうな食材ばかりを見てしまいます。これは眼を替えなければ駄目だ、と思い、離乳食や介護食のコーナーへ。離乳食は家族の看取りの際に試食済み、介護食はその後に登場したのですが、よくある料理ばかり(そこに意味があるのでしょうが)なので自家製で十分です。佃煮や練製品売り場などを見た挙げ句、スープとインスタント食品のコーナーへ行ってみて、珍しいアジア系麺製品や雑炊などの多様さに眼を見張りました。これこれ、この中から美味しくて楽しいものを、と思いましたが、あまりに品揃えが多くて目移りするばかり。また来よう、と、とりあえず香菜入りフーや河豚入りお粥、ポタージュ類を買ってみました。

子供の頃大病して以来用心深く暮らしてきたので、却って病気体験に乏しいことを痛感しています。杖も便秘薬も胃カメラも、その年まで未体験?と医者に呆れられました。何事も、新しい体験を経て楽しみ方を見つけることができるものだと悟りました。

本屋で受け取った本を抱えて、言問通りの古風な喫茶店へ入り、サンドイッチではもう昼食には重すぎるので、久しぶりにホットケーキを頼みました。少ない量を何回にも分けて、と医者に言われたのです。これまでは食事の時間が惜しくて、がっつりまとめて朝晩だけ、という生活だったので、これまた新しい楽しみ―買いたての本を開きながら飲む珈琲。おっと、ながらで食べてはいけない、と医者から言われていたのでした。