ブルーベリー

後輩から、「退職した夫が庭で作りました」というふれこみで、自家栽培のブルーベリーをどっさり貰いました。新鮮、完熟です。ちょうど、難渋していた原稿がほぼできあがったところだったので、夕食後カットグラスに盛って、冷酒のつまみにぽつり、ぽつり楽しみながら頂きました。日本酒は熱燗、と育てられたのですが、この頃はオンザロックの冷酒も美味しいと思うようになりました。実家が造り酒屋だった教え子が、盆暮に1升ずつ送ってくれる新潟の銘酒です。私もめっきり酒量が減って、買い足さなくても1年が過ごせるようになったのです。

軽井沢には黒豆の木というのがあって、実を摘んで食べるのよ、と小山弘志先生の奥様が言っていらしたのを思い出し、ネットで調べたら、やはり同じ仲間の植物でした。ブルーベリーは躑躅の仲間なんですね。眼によいというのは根拠がないらしい。

軽井沢に広大な別荘を持っている友人がいます。学部時代の同級生で、何でもとつぜん、というユニークな人なので、すこし距離を置いてつきあっていますが、別荘の朝食には周囲の茂みのブルーベリーを鍋に摘んで入れ、洗わずにそのまま火にかけて1食分のジャムにする、とエッセイに書いているのを読み、ファンが多いのも尤もだと思いました。