守宮

寝る前に北向きの窓を閉めたら網戸に妖しい影が映りました。守宮のようです。こんなコンクリート建ての環境でよく棲みついたと思いましたが、周辺には木造の古い家もあれば木立も多い所なので、不思議はありません。

改めてヤモリとイモリの違いをネットで調べ、ついでに子供の頃よく見かけたカナヘビとトカゲの違いも勉強し直しました。この頃はペットに飼う人もいるのらしい。なつくのかなあ。

半世紀も前ですが、アンコールワットを訪ねた折、シェムレアップのホテルで、守宮が何匹も壁に止まっていました(内側、つまり室内です!)。鳴き声を聞いたような気がしますが、どんな声だったか思い出せないところを見ると、ガイドブックに「これも名物」と書いてあっただけなのかも知れません。ポル・ポト以前のカンボジアは、赤い夕陽を浴びながら、少年たちが共に農作業をした水牛に水浴びさせ、大人は露店で買った食料を、蓮の葉に包んで貰ってぶら下げて家路につく、平和な国でした。

その後、ずっと気になっていたのですが、上智大学のプロジェクトによりアンコール遺跡の修復や研究も進んだようです。あの頃、バイクのアジア放浪記を出した青年が、そのプロジェクトの責任者として有名になられました(当時は、下手くそな文章だと思ったものでしたが)―脱帽。