保育者養成史

永井優美さんから自己紹介の原稿が来ました。原稿は履歴書みたいに書いてあるので、読者にわかりやすいよう、以下、一部書き直して掲載します。

永井(旧姓田中)さんは東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科 (博士課程)在学中に松尾金蔵記念奨学基金を受け、2013年に同課程を修了しました。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在は東京成徳短期大学幼児教育科准教授です。2016 年に『近代日本保育者養成史の研究―キリスト教系保姆養成機関を中心に―』を風間書房より刊行しました。保育者の専門性について歴史的視点から検討し、当時の宣教師たちが保育者養成に果たした役割を明らかにした本です。

この頃は大正新教育期の教育実践に関する史的研究を中心に行いながら(『大正新教育の思想―生命の躍動―』2015年、東信堂、共著)、幼少年教育研究所言語部会にも所属し、より広い視点からの保育および保育者養成に関する研究をめざしているそうです。現在、日本保育学会、日本乳幼児教育学会、幼児教育史学会、日本カリキュラム学会、アメリカ教育学会、日本教育史学会、教育史学会、日本教育学会にも会員として参加し、研究活動を行っているとのことでした。

まったく偶然ですが、同じ大学に宮村りささんも勤めていて、この基金の同窓生同士が同僚になりました。勤務先では国語表現法も担当することになり、何を教えるか悩んでいましたが、大人が幼児語を使って話しかけることの是非を含めて、異なる世代間の会話方法も「国語表現法」のテーマになるのでは、というヒントについて話をしました。