テミル・プロジェクト

株式会社テミルの中尾文香さんが、『障害者への就労支援のあり方についての研究』(風間書房)という本を持って訪ねてきました。明翔会会員の1人です。テミルで働きながら社会福祉の大学院を出て、障害者の労働環境向上のプロジェクトをやっています。この本は東洋大学に出した博士論文だそうです。若い人らしい、すっきりした装幀の364頁。

彼女は障害者が作った良質なお菓子や小間物に付加価値をつけて、賃金を保証するための活動を続けています。障害者が楽しそうに、ひたむきに働く姿に感動し、ここにこそ働くことの本質がある、と感じたとのことでした。こだわりの強い障害者ならではの仕事を見つけ、環境を整えていく仕事には、困難も多いが手応えもあるらしい。現在の社会福祉の抱えるさまざまな話題について、新たな知識をたくさん教えられました。