2022-01-01から1年間の記事一覧

結婚とは何か

同性婚と人権、同性婚は憲法で保障されるか、といった問題の立て方に、ずっともやもやしてきました。どうして婚姻制度に拠らなければ、結婚できなければ、いけないのだろうという疑問です。戸籍制度、世帯単位の行政、そういう地点で解決される問題が大半で…

信濃便り・青空篇

長野の友人から、塩尻の弟さん夫婦の家で咲く薔薇の写真を送ってきました。 塩尻の薔薇 ミスターリンカーンという品種だそうで、三大紅薔薇の1つに数えられ、本来ならもう少しあかるい赤なのでしょうが、もう塩尻は朝晩が寒いのです。霜に耐えて咲く、大人…

リモートのコミュニケーション

中尾文香さんと社会福祉学の片山優美子さん、グラフィックデザイナーの岩田直樹さんとが『思いやりオンラインコミュニケーション リモートワーク時代を乗り切る』(風間書房 2021)というブックレットを出しています。NPO法人ディーセントワーク・ラボ編、全…

アジア系移民

USAで暮らす母方の伯母の孫、Yuri Yamamotoからメールが来ました。 【サクラメントの大学図書館で曾祖母吉住春子著の『実用造花自在』を手に取ってみることができました。裏見返しに書き込みがあり、日系移民の女性が昭和初期に一時帰国した時に造花の先生か…

防衛次官回顧録

黒江哲郎著『防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生』(朝日新書)を読みました。本屋で見かけて買ってきた1冊です。著者は1981年から防衛庁(省)に文官として勤務、2015年次官となり、2017年に南スーダンPKO日報問題の責任を負って大臣と共に辞職…

川越便り・運命篇

川越の友人から、こんなメールが来ました。 【赤バラなども咲き始めました。ほんの少数ですが、色はくっきりしています。実は私はこの「ときめき」の花に初めて出会った時に、一目惚れして、その場で買って帰りました。もうかれこれ10年くらい経ちます。めっ…

猫ケ洞通り

名古屋の手嶋大侑さんから、新居移転のお知らせメールが来ました。新住所を見ると猫ケ洞通りになっています。32年前名古屋に赴任した時、最初は本山の1DKアパートに住みました。知らない土地で人事異動の時季に急に探しても、不動産屋は見るからに不親切…

バーガーの宴

長野の友人が所用で上京するというので、会いました。例年なら大きなクリスマスツリーの立つ街で忘年会をやるところですが、コロナ下、換気のいい我が家で、近所で評判のバーガー店からテイクアウトして宴を張ろうということになりました。 久しぶりなので都…

信濃便り・霜葉篇

長野の友人から、定番の楓のほかに、紫陽花も紅葉した、と写メールが来ました。 紅葉した紫陽花 東京でも今年は紅葉が綺麗です。百日紅も真紅になり、この木も紅葉するんだ、と立ち止まって眺めました。我が家から見える大欅も色づき始めています。落第横丁…

平等院鳳翔学叢

平等院ミュージアム鳳翔院紀要「鳳翔学叢」第18輯を頂きました。和田律子さんが中心になって2012年から連載してきた注釈「『四条宮下野集』研究」全11回が完結したのです。当初は日記文学会の分科会活動として発足したそうですが、専門分野も異なる…

川越便り・ピンク系篇

しばらく庭自慢の来なかった川越の友人からメールが来ました。 桜貝 【マニアと言われて自分の薔薇を披露しない訳にはいかない、ということで、日没直前の庭で、何枚か写真を撮りました。秋は花数は少ないけれど、色が濃く、香りが強いのが取り柄です。】 ラ…

コロナの街・part 42

播磨坂のスーパーまで、パンや野菜を買いに出かけました。桜並木の紅葉が始まっています。青山霊園はどうなっているかな、とふと思いました。店内は老若の主婦、子連れ夫婦などで混んでいます。心なしか店員の数が減っているような気がしました。 ここは、近…

阿波国便り・晩秋篇

徳島は晩秋から初冬へ移りつつあるようです。原水民樹さんから写メールが来ました。コロナの感染者数は何故か増えつつあるらしいが、自然は穏やかに見えます。 返り咲きの桜 小春日和の暖かさに誘われてつい咲いてしまう季節外れの花を、返り花とか戻り花と…

襲名披露

フィギュアスケートの季節になりました。もう羽生結弦はいません。大相撲にももう、白鵬はいません。時代はこうして移ってゆく。歌舞伎座ではやっと、市川團十郎襲名披露が始まりました。東京五輪以前から取り沙汰されていた襲名です。観に行かなくっちゃ、…

議員定数

取り消せば無かったことになるのか。そういう疑問をつよく抱くのは、政治家や議員の発言についてです。大事な質問時間に、自分のショーの宣伝をした歌手出身の議員(いや議員兼業の歌手、というべきか)。同僚議員の資金調達パーティで、死刑の判子を捺した…

川越便り・薔薇探訪篇

川越の友人は相変わらず、薔薇を求めて走り回っているらしい。 ハーモニー 【この頃、うんざりするようなニュースばかりで、気分転換にと秋のバラを求めて、近場の伊奈町町制施行記念公園のバラ園に行ってみました。車で1時間弱、カーナビを交換したのです…

点鬼簿

母方の従姉から手紙が来ました。91歳です。先日、USAにいるYuri Yamamoto(従兄の娘。遺伝学者・ミュージシャン、チャプレンでもあります)から突然手紙が来て、一族のルーツを知りたいと言われたことを本ブログに書きましたが、従姉が彼女に送った文章の…

阿波国便り・愛犬篇

徳島の原水さんから、好天に恵まれ、愛犬との散歩中に撮った、とメールが来ました。 コスモス畑 【私のカレンダーは毎年犬めくりです。2度ほどに写真募集に応募しましたが、不採択。競争率は200倍だとか。皆さん上手に撮っています。 大規模ではないです…

烏帽子折説話

浜畑圭吾さんの「『源平盛衰記』烏帽子折物語の成立過程」(『言語文化の中世』 和泉書院 2018)を読みました。源平盛衰記の巻18から23までは、源頼朝が伊豆で旗挙げして鎌倉入りするまでを、詳細に追っていきます。語り本系平家物語では福原にもたらさ…

山城便り・伊賀上野篇

このところ好天続き。高齢の友人たちもあちこち出歩いているらしい。京都郊外に住む錦織勤さんから、伊賀上野へ行って来た、と写メールが来ました。 伊賀上野城の石垣 【先週の水曜日に、伊賀上野に行ってきました。行きは木津で乗り換えて関西本線で、帰り…

暦を買う

カレンダーを買いに春日町の本屋まで出かけました。電話の横と机の脇に掛ける大小2冊を探したのですが、相変わらず犬猫の写真ばかり。以前は花、海、雲などの飽きの来ない絵柄があったのに・・・我が家必須の富士山(墓が富士山麓にあるから)は、世界遺産…

疑問だらけの秋

防衛費の拡張分の財源は、国債に依らず税で、と財務省が言っている、というのは正しいと思います。ほっとする気分にさえなりました(防衛費を拡張することの善し悪しは脇に置いて、ですが)。赤字国債は無限に発行でき、紙幣をじゃんじゃん刷って、そのまま…

コロナの街・part 41

じわじわとコロナ第8波が来つつある気配で、今のうちに、と大学図書館へ出かけました。今日も汗ばむような晴天。ようやく銀座線から最短距離でバス停へ行く道を覚えました。今年は朝晩の寒暖差が大きいので、東京も紅葉が鮮やかになりそうです。 図書館が新…

体験的電子事情・ガラケー篇

川越の薔薇マニアから、我が家の赤い薔薇の写真を見たい、と以前から言われていたのですが、デジカメはやらない、ガラケーにはデータカードを入れていないので画像保存はできない、と断り続けてきました。我が家では植物本来の欲望の手助けをしてやるだけ、…

当道と平曲ノート

名古屋の尾崎正忠さんから、『平曲ノート 当道と平曲』(非売品 月見ケ丘文芸舎刊)を頂きました。尾崎さんは永年、名古屋の平家語りの保存と普及に尽力、平曲譜本の聖典ともいえる『平家正節』の尾崎家本影印や、伝記『荻野検校』などを刊行し、平曲に関わ…

コロナな日々 34th stage

大学のオンライン授業も一斉ではなく、実習を伴うものや小人数の講義は対面、それ以外はオンラインまたはハイブリッド(混合形態)、というのが一般的になってきたようです。海外からの聴講を可能にしておくために、コロナが終熄してもハイブリッド授業は残…

源平の人々に出会う旅 第70回「浅草界隈・頼朝伝説」

治承4年(1180)、石橋山の大敗で房州に逃れた頼朝は勢力を整えて鎌倉に入りました。その後文治5年(1189)には、奥州征伐へ向かいます。この時、頼朝は浅草付近を通過したというので、複数の伝説が点在しています。なお、『吾妻鏡』治承5年(1181)7月条に…

美濃国便り・藤袴篇

岐阜の中西達治さんから、「花信」と題した葉書が来ました。 【県の関ヶ原町古戦場グランドデザイン推進室が、景観保全の一環として、開戦の地近くに藤袴の花畑を作りました。花期は10月から11月初旬にかけてで、ここへ、越冬のため長距離を旅する蝶、ア…

令和の吾妻鏡

藪本勝治さんの『『吾妻鏡』の合戦叙述と<歴史>構築』(和泉書院)を取り寄せて読んでいます。史書とされる吾妻鏡が北条得宗家政権を正当化した経緯を、合戦の記述を中心に分析して、神仏の加護を強調したり、家々の勲功譚を集成する際に得宗家には不都合…

やればできるらしいが

渋谷のハロウィンも事故なく済んだようだし、汗ばむほどの晴天、大学図書館へ出かけました。先週よりも少し早く出たので、未だ体幹が整っていない。用心しいしい地下鉄とバスを乗り継ぎました。通勤時代、いかに沢山のことを身体で覚えていたか、無意識の裡…