合理的

スパティフォーラムの茎が裂け、白い花苞が見え始めました。去年はとうとう咲きませんでした。古い株を抜き、切り詰めて植え直したのに、一向元気になりません。知人に分けた鉢は毎年咲いているとのことなので、こちらはそろそろ寿命か、捨てるかなどと考えた途端、葉の色が濃くなってきて、咲く気配を示したのです。代替わりするのに1年かかったのだ、と納得しました。日陰でも育ち、純白の花苞と葉の緑が映えて夏にはいいのですが、スパティフォーラム(この名は覚えにくい。「麺類会議」と覚えることにしました)の難点は、見た目の清潔感とはうらはらに加齢臭のような匂いを出すこと。昆虫を呼ぶにはいいのかもしれません。

四季咲きの薔薇が小さな花を1輪つけました。春には直径20cm近い大輪なのに、夏冬は5cmほどの小さな花で、色が濃い。剪って香水瓶に挿し、洗面台に置くことにしました。不出来な子ほど可愛い、というのはこういう心理かなあと思いながら。

例年、夏には、元気旺盛な日々草を植えることにしているのですが、最近はその勁さに圧倒されるようになってきて、今年はコリウスとコキアを主にすることにしました。若緑の葉の色が、優しく、涼しいのです。

花屋が、申し訳なさそうに、来月からビニール袋は別料金かかります、と言う。このところコンビニでも薬屋でも、レジがいちいちそう言います。価格に含めてはいけない、サービスしてはいけない、ちゃんと袋代を取れ、と分厚い指導の書類が来たという。でもレジ袋がポリ製品に占める割合は4%なんだそうで、(ストロー廃止の時もそうでしたが)果たして合理的な呼びかけなのか。ペットボトルやトレイ、トロ箱などほかに減らすべきものがあるのではないかー意見が一致したところで店を出ました。