薔薇づくし

川越薔薇便り第3報が来ました。彼は暇さえあれば(なくても)、あちこちの花園を訪ね歩いているらしい(当分、編集者たちは待つしかない)。一昨年の年賀状は、まるで全国の薔薇園DBのようでした。若い頃は皐、中年時代は山野草に凝っていましたが、最近は薔薇なのでしょう。メールにはこうあります。

[ツルバラのゴールドバニーで見事なのは、北杜市「ハイジの村」のバラの回廊です。

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ハイジの村の薔薇棚

昨年5月、新潟県国営越後丘陵公園のバラ園で、栽培を担当している女性から聞いた話で強く印象に残っているのは、「ヨーロッパでは、無農薬栽培のバラしか評価されない」という話でした。私も極力農薬を使わないようにしているので、病気に強いバラを選んで栽培しています。]

薔薇は肥料と、剪定が大事。以前、近所に住んでいた仕事仲間は、芝生の肥料を食われちゃうから、と折角の薔薇を全部抜いてしまいました。子育ての最中だったので、芝生の方が大事だったようです。シンガポールで働く中国人たちの老後の理想は、英国に土地を買って薔薇を育てて暮らすこと、と聞いて吃驚したことがありますが、薔薇は裕福な生活の象徴なのでしょうね。

我が家の紅薔薇は、還暦祝いに従妹から贈られたもの。その当時流行の、花弁が外側へめくれていく花形です。剪定の技術がないので、私の背丈ほど伸びてしまいました。四季咲きで、春、夏、秋、初冬にも咲くのですが、同じ木とは思えないほど、花の大きさが違います。一昨年の台風の塩害以来体内時計が狂ったらしく、冬に大輪を咲かせたりして弱るので、何とか調整してやらねばと思っています。