出迎える花

川越から薔薇の写メール第2報が来ました。

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ゴールドバニー

これは木立性。大塚駅前には蔓性のものがあり、開花後、花弁が次第に白くなります。

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プリンセス・ド・モナコ

南仏のモナコ公国では、公妃をプリンセスと呼ぶのだそうで、大公に見初められて妃となった女優に捧げられた薔薇です。香りがいいらしい。友人の説明では、豊後の別邸に2か月近く滞在して帰宅したら、開花していた由。「よく枯れずに生きていてくれた、けなげなバラたちで、ちゃんと花を咲かせているのに感動しました。花数が1,2輪程度なのは仕方がありません。これから、養生して元気を取り戻させます。」とのこと。

独りで帰宅した時に、花が出迎えてくれるのは嬉しいものです。花の大小に拘わらず。

5月26日は、離れて住んでいた弟の命日でした。40年間も潰瘍性大腸炎に悩まされ、58歳で亡くなりました。晩年は3ヶ月ごとに入退院を繰り返していましたが、訪問看護師さんによると、退院して来た日に、玄関に置いてあった小さなサボテンに花が咲いているのを見つけ、とても喜んだそうです。お世話になったので形見に何か、と尋ねたら即座に、あのサボテンを下さい、と言われて感激しました。そして、世間に出なかった弟と時間を共有してくれたことに、深く感謝しました。