コロナな日々

このところ、スーパーやコンビニの雰囲気が変です。昨日行った百均では洗剤や衛生用品の棚が空になり、今日行ったスーパーは同じく衛生用品と、肉類や乾物類の棚ががらがらでした。流通に何か起こっているようです。とりあえず買いだめ、の心理も働いているらしい。武漢のように永く外出禁止になる場合を想定しているのでしょうか。

マスクはともかく、トイレットペーパーやティッシュの買い置きは何を予測しているのでしょう。尤も、我が家でもトイレの電子基板が故障した時は慌てました。タンクレスは、バケツで水を流してはいけない、溶けない紙を流してはいけない、1軒だけの事故では済まないと言われたからです。便利な代わりに、代替品が使えないシステムに囲まれる世の中になったのです。

ただのくしゃみをしただけで、電車の中ではわっと引かれる、と知人がこぼしていました。私は花粉症です、というゼッケンをつけて通勤しようかと思う、とも。老人ホームは早々と面会禁止になり、感染病棟のある病院では、一般病棟入院患者でさえ面会禁止になった所があるようです。

昨日中止された源氏物語のシンポジウムは、無観客座談会の形で行われ、今月中に新聞紙上に載るそうです。講師は離れて座り、マイクは使う度に消毒して、一部スカイプを使ったそうですが、本来対面形式で行うシンポジウムに、一方の顔しか見えないスカイプは不向きとわかったとのこと。肝煎り役の高木浩明さんは、「一般への発信を目的としたシンポジウムを企画してみて、本当に国文学研究は内向きの研究しかしてこなかったんだなあということがわかりました。ハードルを下げるのではなく、伝え方を常に考えた研究をしてゆく必要があるかと思います」と言っていました。同感です。