フライパン

久しぶりの快晴、布団や洗濯物を干すことが出来て嬉しい。アナログ世代は、陽光に当てて干さないと、どうも安心出来ない気がするのです。都心のマンションなので、建設時に近隣住民から、見えるところに物を干すな、という条件をつけられた(彼らにとって何の被害があるのかしら)のだそうで、低い位置にしか干せないのですが、それでも干した後の太陽の匂いは、幸福感を呼び寄せます。

買い物にも楽しく出かけられそうです。探し歩いたフライパンは、結局、近所の雑貨屋で見つかり、代用で買ってきたソースパンはしまい込まれました。28cmからいきなり20cmに替えたので、軽いし、洗うのも簡単だし、炒め物ってこんなに楽な料理だったのか!という実感です。年を取ったら器物に合わせて生活するのでなく、体力に合わせて道具を選ぶべきなんだなと、今さらながら痛感しました。

多彩になって来た野菜売り場で、物色する対象が広がりました。テフロン加工なので、油を引かなくていいのも楽なのですが、菜の花の炒めものはどうするか、ちょっと考えました。もともとバタ炒めしてさっと醤油で味付けするだけ、さすがに油なしでは美味しくないので、醤油と一緒に少量のオリーブ油を絡ませてみたら、大成功。蕪の葉と根をざくざく切ってベーコンと炒める(味付けは塩胡椒)とか、刻んだベーコンとタラの芽を、塩胡椒と少量の酒で炒めるのも、これからの季節料理です。

悩みは、美味しい炒め物が出来ると、粥食や茶漬では我慢できないこと。麦酒にするか、熱燗かぬる燗か、とつい考えてしまうことになります。