日本郵政

郵便は、土曜配達をやめるそうです。最近の日本郵便のやり方を見ていると、素人目にも、本気で経営を考えているとは思えません。今どきどの企業も、油断すれば苦しくなる経営を必死に持ち上げようとしている御時世の中で、メールや宅配に追い上げられて需要が減り、人手不足という逆風もあって、一際困難な未来が目に見えているというのに、わざわざ顧客を減らし、人心が離れていくようなことばかりやっている。民営化を、手段を選ばず推し進めたパパ小泉も、不本意なのではないでしょうか。

かんぽの不祥事は言うまでもありませんが、商品の販売・勧誘の無神経さには、ときどき腹が立ちます。自分たちの都合ばかり考えているからです(ノルマがきついからと言って、顧客に迷惑をかけていいわけではない)。我が家は本局のすぐ近くなのですが、今でも月曜配達はないも同然です(火曜日にどさっと来る)。この上、土・日・祝日の配達がなくなれば、普通郵便は都内でも最大5日かかることになり、いつ着いてもいい程度の重要性が低いものしか、利用されなくなるでしょう。

見ていると、郵便物が少なくなったのに、局舎のスペースはそのままで、作業動線が大きすぎる。グリーティングカードなど、いろいろなグッズや宣伝チラシがごちゃごちゃ置いてあるが、とうてい、手に取って見ようという気にはならないレイアウトです。銀行などは、広すぎる支店のスペースをカフェに貸したりして工夫しているのに、自助努力が見えません。

永年築き上げてきた親近感と、地域への浸透度を活かして、事業再生を本気で考える時機だと思います。職員には知恵者もいるはず、経営トップはどうしているのですか。