東京駅の恐怖

8月末の軍記・語り物研究会は、紀伊田辺で開催されるとのことで、参加可能かどうかをリサーチしました。2日目の研究発表の1番目から聴こうとすると、どうしても前日に出かけなければならないことが分かりました。

紀伊半島は、学部最後の春休み、友人と一緒にリュックを背負って一周して以来、50年ぶりのこと。さすがにもう紙の時刻表ではなく、ネットで調べたのですが、ひところよりもネット検索の使い勝手がわるい。旅行会社が格安◯◯プランと称して、ウェブページを幾つも開き、それ以外の方法でアクセスするのが難しくなっているのです。さんざんロスをして、ようやく自分の都合に合った計画ができ、宿は直接電話で予約、乗車券・特急券を東京駅へ買いに出かけました。いかにもアナログですが、突然の計画変更が可能で、その場で用件が済むのはけっきょく、この方法が一番早くて確実なのです。

東京駅へ行く時は、キャリーバッグへの恐怖と闘わなければなりません。エスカレーターを降りる時、いきなり後ろへ突き出して歩き始める人が多くて、いつも1段空けて乗ることにしているのですが、今日は乗る時にいきなり背後へ突き出した人がいて、仰天。キャリーバッグ販売には、使用上の注意を徹底して欲しい。キャスターがついていても、いざという時は自分の身体に引きつけて、自分で持ち上げられることが原則です。背中には目がない生物のくせに、いきなり後ろへ、重くて大きくて堅い物体を突き出すなんて、列のすぐ後ろにいる者はどうすればいいんだ!

20分並んでぶじ乗車券一式を入手、地下鉄に乗ろうとしたら、日焼けした元気なお爺さんに、溝の口への乗換方法を訊かれました。拓殖大の出身なので、丸ノ内線が懐かしい、50年も前だが、とのことでした。