夏野菜の炒めもの

夏の野菜は生で食べるものが多く、つい手間を省いてしまいますが、簡単に炒めるだけで目先が変わって美味しくなることがあります。先日、パセリの束が安く出ていたので買ってきました。まず水に漬けて活きを取り戻し、小房に分けて、ちりめんじゃこと塩で炒めるだけ。緑が鮮やかで、香りの強い一品。酒肴にぴったり(私は麦酒でしたが、癖の強いウィスキーや焼酎にも合いそう)。但し、作るにはある程度の分量が必要ですが(少ないとパセリがべちゃべちゃになる)、食するには小鉢程度でないと飽きます。

胡瓜の太いものはわたを抜き、ざくざく切って、小海老と塩胡椒で炒めると、肴にもおかずにもなります。これは日本酒向きかな。コンソメスープの素を少し混ぜて炒めれば、中華風になります。

茄子を輪切りにし、同じくらいの大きさの(つまり、小さめの)生椎茸と一緒に塩胡椒で(胡椒強めか、にんにくのみじん切りを入れて)炒めると、ちょっと洒落た一皿。フランスの友人の手料理でご馳走になって覚えました。勿論、赤ワインに合います。どれも、素材が新鮮なほどいい。油は、パセリには胡麻油、茄子と椎茸にはバターで。

未だ梅雨は明けませんが、昨日の夕方は、小路のそこここで迎え火が焚かれていました。この近辺ではあまり見かけなかったのですが、今年はスーパーが短く切り揃えた苧柄を売ったので、建て売り住宅の駐車スペースでも、祖父に指導されながら孫の男の子が、恐る恐る火をつける光景に、何軒も出くわしました。世田谷にいた時もそういう家があって、翌朝通りかかると、塀の下に茄子や胡瓜で作った馬が転がっていました。

そうそう、浦和の従姉は今年、ご亭主の新盆だっけ。明日、何か御供物を見立てに行こうと思います。