紫陽花の週末

学部の母校同窓会の「もより会」に出ました。地方支部のそのまた支部、母校のある文京区の支部が年1回やっている茶話会です。今年は同窓会館が「国際交流留学生プラザ」という新築の建物内に移ったので、観に行きました。隈研吾設計だそうで、軍艦の船腹に銀色の帯を引き回したような、変わった外観の建物です。しかし外から入るには階段しかなく、バリアフリーになっていない。大学構内からはスロープがあるのですが、そう掲示しておいて欲しいと思いました。

会員は650名もいるそうで、しかし返信葉書は350枚しか返ってこないとのこと。世話役はたいへんでしょうが、真面目一筋の校風ゆえ、目標を作ってがんばる支部もあるけれど、息切れしないためにはゆるくやります、という会長の挨拶に共感しました。出席者は40名ほど、しかし私の隣席は昭和25年卒の矍鑠とした方で、そういう自己紹介が一通り済んだらすっかり圧倒されて、思わず溜息をつきました。

大学案内を見ると、学科も履修内容もすっかり様変わりしています。小石川の街も、1年のうちにあちこち変わっています。閉会後バスに乗り、大塚駅へ薔薇を観に行きました。盛りは過ぎていましたが、未だ綺麗に咲いています。駅前広場には仮設舞台が出来て、京劇風の仮面舞踊をやっていました。もともとどさ回りの芝居小屋のあった街です。

駅ビルで総菜を買って帰り、バスを降りた先に薔薇に覆われた家があるので、その前を通ると、ちょうど奥さんらしい人が水やりをしていました。薔薇を褒めたら、大きく茂った額紫陽花を気前よく剪って分けてくれました。

帰宅すると、巴里の友人から葉書が来ていました。ノートルダムの修理が始まったそうです。日頃から大工の養成はしてあるので大丈夫、とのことでした。