文献調査1日目

源平盛衰記の共同研究に便乗して、特殊文庫で終日、写本を調査しました。この写本を室町末期と判定している研究者がいるのですが、うーむ、と思われる要素がつぎつぎ出て来て、明日もう1日見ながら今後の方針を考えよう、と決めました。連れの2人も、調査した版本から意外な事実がみつかったらしく、さあどうしようか、という相談をしていました。

図書館や大学へは、新元号に関連してとんちんかんな、ときにはは居丈高な問い合わせが殺到し、当惑している、という話題があちこちから聞こえてきました。いきなり電話する前に、基礎的な調べものを身近なところでやってみるよう、お奨めします。

水道橋やお茶の水駅の周辺には、木々の新緑と桜が淡い色彩の雲を捧げて、街を行く新人たちの姿が生き生きしています。日脚が伸びて、未だ明るい。和食の創作料理の店へ入って、麦酒片手に今後の調査や公開シンポの企画を話し合いました。蚕豆の塩茹で、和布の天麩羅、雲丹入りオムレツ、白蝦の唐揚げ、クリームチーズ南高梅添え・・・板前のアイディアも結構なものでした。

若い人の多いターミナルのコンビニでは、すでに無人カウンターができ、次々に電子払いで買い物を済ませていく人たちがいました。また連れの2人のスマホへは、メールで校務の割り当てが来たり、近くまで書類を持って行くから捺印を、との連絡が入ったりして、まるで「24時間働けますか」時代の営業マンを見ているようでした。