夕桜

定期検診で歯医者へ行く前に、本屋へ寄りました。『逆流食道炎』というブックレット(わかさ出版 2019)を入手、待合室でぱらぱら読むと、思い当たることばかり。前屈みの姿勢が続く、早食い、ストレス、1日2食、夕食が遅い、おまけに腰痛のため枕を外して寝ていた時期もあった・・・判ってくるとなぜか安心できる。すぐに改善方法が見つからなくても、半分克服したような気になります。ちょっと悩むのは、炭酸の入った麦酒や酸性度の高いワインでなく、日本酒やウィスキーの方が安全と書いてあったこと。どちらも美味しいんだけどなあ。

歯医者では歯茎を褒められ、歯の磨き方を指導されて解放されました。1時間ほどの間に、外では通り雨があったらしい。花桃木瓜が道路脇にも花盛りです。ちょっと遠回りをして東京都戦没者霊園へ寄り、満開の夕桜を観て通り抜けました。花冷えというにはあまりに寒く、風邪を引かぬうちにと急いで帰ってきました。

夕桜でいちばん思い出に残っているのは―名古屋の勤務先から明日転任という日、(図書館長だったので5時までは居る所存だったのですが)風邪気味で我慢できずに4時過ぎに辞去しました。事務職の年配の主任が見送りに出て来てくれて、館の傍にあった満開の桜に、名残の陽光が逃げていくのを、一緒に見上げたことを思い出します。