播磨坂

長野の旧友が上京し、例年通り近場の花見に行きました。今年は彼女の妹さんも一緒です。まず伝通院で、大木2本と枝垂桜を観賞した後、バスで播磨坂へ行きました。ここ10年ほど毎年観に来ていたのですが、今年は満開で未だ散らず、人出も少なく、最高の花見でした。歩きながら見ると、若木を植え足し、周囲の木を剪定し、十分の目配りがされていることが判りました。戦中戦後に植えた染井吉野の寿命が尽き始め、いま手入れしなければ桜の名所はじりじりと喪われていくでしょう。写真は伝通院の桜です。

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大塚駅前の坂を包むように咲く桜並木を観てから、例年入る魚料理の居酒屋へ入りました。山菜の天麩羅、鮟肝、白子のポン酢、芹と鶏のつくねの煮物、菜の花のナムル・・・春を満喫しました。気がつけば3時間以上もお喋りしていました。 

野沢菜は毎冬各戸40kgは漬けるとか、長芋と杏で作ったきんとん(オレンジ色の杏を栗の代わりにした、白いきんとんだそうです)とかの、信濃ならではの話や、今年小学校に入学する孫の時代とか、新元号の話(令月とは新天皇の生まれ月。淑和なら熟語になるが令和では熟語にはならない等々)とか・・・

外へ出たら、知らないうちに雨が通ったらしく地面は濡れていましたが、すこし暖かくなっていました。でもやはり花冷えの街。手を振って別れました。帰宅したら、仕事の連絡メールが真っ黒に来ていました。拾ってきた桜の小枝と麦酒を盆に載せて、ブログを書いています。