池袋

池袋へ用足しに出かけました。花見の下見を兼ねて、わざと春日通りをバスで行くことにしました。未だ3分咲きです。古木は思い切り枝を詰めてあることが多く、かつての並木は寂しくなって、思いがけない場所に若木が花をつけているのを見つけたりしました。小学校の卒業式の日なので、若いお母さんが誇らしげに歩いています。

池袋は学生時代には地元だったのですが、すっかり様変わりしてしまいました。大型販売店とファミレスが多い。まずはビックカメラでプリンター用のインクを購入し、地番を頼りにユザワヤを探しました。スマホを持たないと、こういう時は不便です。平日の午後なのに若い人がぞろぞろ歩いている。場違い感満載で歩き回り、ようやく辿り着きました。春先のカーディガンを出してみたら、肩に孔が開いていたのです。虫食いではなく、ベランダの薔薇の枝に引っかけたらしい。それを繕うための毛糸玉1個の買物です。幸い、同じラベンダー色の極細が見つかりました。

草臥れて、イタリアンレストランで一服。チーズ入りの薄焼きピザに蜂蜜をかけたものが美味しかったのですが、アイスコーヒーの不味さにはげんなり。理由は分かりません。元気を出して西武へ入り、お世話になった方に贈るワインを見立てて貰いました。スイーツ売り場には行列ができています。華やかな袴姿の女子学生もいます。最後に夕食のお総菜を買って帰りました。行く先々で、アプリは云々と訊かれ、キャッシュで払います、と答え続けました。場内アナウンスも中国語が多い。もう、私の知っている池袋ではなく、渋谷とも雰囲気の違う、若者の街でした。