爆発するビオラ

寒い日が続いて、ビオラの株が半分萎れました。どうやら夜中に茎が凍ったらしい。萎れた部分だけ摘んで、小さなカップに活け、洗面台に置いたところ、一晩で爆発的に茎を伸ばし、小さな蕾まで一気に咲き出しました。ゆっくり生き返らせる心算だったので、少々慌てました。外気の中ではよほど我慢していたとみえます。

リルケの薔薇(四季咲きの薔薇の冬の花を、薔薇を愛した詩人リルケの命日にちなんで、我が家ではそう呼んでいます)が、今年は今頃咲いています。しかも例年なら冬は玩具のような小さな花なのに、今年はふっくらと大輪が2輪も咲き、疲れはしないかと心配して剪ってみたところ、花びらは寒風にさらされたためかごわごわで、すっかり傷だらけでした。もっと早く剪ればよかった、と後悔しています。

冬に咲くのは、品種改良されていてもやはりきついのでしょう。今年は侘助は咲かないようです。去年、白花でなかったので落胆したのが癪に障ったかな、と反省。実生の大島桜の芽が陽光に光る朝は、今年は咲いてくれ、と祈るような気持ちです。

これからは毎朝、ムスカリの株元を覗き込んで、蕾の出るのを待ち続け、夢の中でもカラフルな花を探し歩くようになったら(何故か10代から、毎年、早春にはそういう夢を見る)、春の到来です。