おやつ

小学校低学年までは、お八つを貰いました。梅干しを竹の皮に包んだもの(三角に折った竹の皮の隙間からちゅうちゅう吸うのです)のこともあり、夏は作りすぎたトマトのざく切りとぶっかき氷がどんぶり一杯、ということもありました。高学年になってからは、間食は健康にわるいとされ、家では決まった食事以外はものを食べることがありませんでした。その習慣はずっと続き、外勤の従妹が、バッグの中に、いつも何かしら甘いものを持ち歩いているのに吃驚したりしました。

昨年から胃腸が弱くなったので晩酌を減らし、一日のメリハリがなくなって悄然としましたが、別の楽しみが出来ました。昼食代わりに1回軽食を摂ることにしたのです。デスクワークばかりになったので、量に注意が必要です。当初、トルティーヤの種類の多さに魅惑され、1日1箇、紅茶と共に温めて食べ続けたら忽ち体重が2kg増え、1kg落とすのに半年かかりました。無論、カップラーメンやおにぎりは禁物。

バナナ1本や、カップ入りのヨーグルトなどあれこれ試しました。秋口に、干し柿入りのヨーグルト(季節限定商品)なるものを見つけ、和風のデザインと共に気に入りました。新聞の経済欄を見ると、各食品会社がさまざまな新商品の売り出しに精魂を傾けているらしい。口の肥えたOLたちの評価に耐えられるものを、必死に探究している担当者の苦心が想像されます。

年末年始はいろいろな甘味を頂戴したので、毎日少しずつ頂いていますが、春になったら、お八つの探索に出歩こうと考えています。苦あれば楽あり、じゃなかった、人生至る所に青山あり、でもない、えーと、こういう時には何て言うんだっけ。