健康管理

現代は、患者がある程度勉強して、持病についての知識を持たねばならぬ時代になったようです。医者任せにしたければ、大勢の家族が集団で、患者の救命を希う圧力をかけること。そうでもしないと、この病状にはこれ、といったスタンプ的治療を当てはめられ、運によっては医学の恩恵に与かれぬまま世を去ることになりそうです。

後期高齢者目前になった昨秋から、胃腸の具合がわるく、複数の病院を受診しましたが、何かしら納得できず、途方にくれました。やむなく、自分の健康を阻害していると思われる要素を一つずつ検討していきました。起き抜けに牛乳を飲んでから、諸々の朝の家事をこなす。定年後は2食にしていた(3食作って食べて洗うと、家事にかかりきりになってしまう)のですが、おやつを摂って計3食にする。ちょくちょく水分を摂る(まさしく老人の生活です)。朝晩のストレッチ体操に、お腹を動かす深呼吸を加える。買い物その他はちょっと遠回りする。

完全復活とはいきませんが、1年かかって回復してきました。腸の老化についての本を読むと、あれこれ腑に落ちることが多く、どうやら自分の健康管理法にOKを出せそうな気がします(但し、やたらにオリーブオイルの摂取を勧める本がありますが、古猫じゃあるまいし、毎日大匙2杯も油を舐めることはできません)。

学んだことその1:案外、人体のことを知らずに生きてきてしまった。小学校で習った人体解剖図と自分の身体のどの辺が対応しているかも、よく分かっていない。

その2:健康にいいこと悪いことは、年齢によって変化する。メタボばかり用心していても、高齢者になると事情が違ってくる。

その3:永続できる健康法は、自ら編み出すしかない。