白い切手

夕方、友人と丸の内のKitteで落ち合って、早めの忘年会をしました。例年、三婆の会と称して年忘れ・暑気払いに年2回集まっていたのですが、昨冬1人欠けて2人だけになりました。

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1階の吹き抜けには14・5mの白いクリスマスツリーが立ち、音楽が流れ、大勢の人がスマホを構えて群がっていました。天井からはきらきら揺れるモビールが吊されていて、星空のようです。ツリーは本物の樅の木にコーティングしたそうで、木は苦しいだろうなあ、とつい同情してしまいました。30分おきに照明で色をつけたり、雪が降ってきたような演出をしたりで、観客も浮き浮きしていました。ホワイト・キッテというイベントだそうです。

待ち合わせ時間までにいくつか用足しを済ませ、4階の旧局長室を一見し、再び1階へ降りて、ぼーっとツリーを見上げているところへ友人がやってきました。半年ぶりです。上階のフレンチレストランで、食事をしながらあれこれお喋りしました。家族のこと、友人のこと、過去の職場のこと、最近読んだ本、時事問題・・・亡くなった人の話題や介護施設に入った先輩の話も出ました。紅白のグラスワインを1杯ずつ飲み、料理もそれなりに美味しかったのですが、ホール担当が店内を見渡していないので、待たされる時間が長い。ワインだけ出されて15分、という具合で、今度来る時はチーズか何かつまみを持参しよう、コップ1杯の水を富士山麓まで汲みに行っているのではないか、などと言い合いました(婆さんは口が辛い生物なんです)。

楽しかったね、またね、と言って別れました。若い時にはわざわざそんなことは言いませんでしたが、再会が必ずあるとは限らない、お互いそんな気持ちをどこかに感じるようになったのでしょう。