親父バンド

本ブログの28日、29日付記事を読んだ知人友人からメールを貰いました。親子になるということ(子は親を選べないので、正確には「親になること」です)を、経験者も未経験者もそれぞれに、重く受け止めてきたのだなあと改めて思いました。

5歳若い知人からは、以下のようなメールが来ました。「私も「子供はさずかりもの」と思っております。7歳(多分、数えで)までは神の子、と言う諺もあります。かつて周りには、子供がいないので養子をもらった、養子に行った、という話はいっぱいありました。実の親と養家の親の両家を行き来している友達もいました。親と子の姓が違う友達も珍しくありませんでした。親子関係が難しいという話は、血のつながった親子でも同じだと思います。

子供を産む・産まないということだけでなく、生まれる子供の選別も、いつの間にか、こちら側の自由、と考えられるようになってきたのかもしれません。どんな子供も神様からいただいたと受け入れる世代の私には、踏み込んではいけない領域に踏み込むようで、少し怖い気が致します。 命のことは、人知を超えたものがあるように思います。すべてがそうなのかもしれませんが、人事を尽くして天命を待つしかないと思うことがこの世にはいっぱいあります。人はそんなときに、神様、仏様!といい、時には、神も仏もあるものか、と思うのかもしれません。」

私は戦争直後世代なので、同級生には片親、再婚の家庭はざらにあり、しかし偏見もまたありました。家族のあり方は千差万別、ただ1つ、お互いに、大事に思ってこれからずっと行こうね、をガイドラインにするだけでいいのではないでしょうか。

長野からはこんなメールが来ました。母親から「正解は分からないし、そんなものないと思っています。ただ、当事者の1人として、1家族として、伝えていこうと思えば、どこかに届いて、沢山の方が考えてくださるんだなと実感しました」とのメッセージ。伯母に当たる私の友人からは、「父親が友人たちとバンドを結成し、ボランティアとして、保育園、学童プラザ、高齢者施設などで演奏をしています。彼の願いは息子がいろいろな人と出会い、楽しく、笑いの多い人生を送ることができるような場を作ることで、そのための第一歩として、一緒に楽器を演奏し、周りの人達と楽しい空間を持つことを始めたと言っています。音楽は異なる言語さえも、楽々と飛び越えることがあります。あの子は全身を動かすことが好きなようなので、音楽と身体とのコラボも良いかなと勝手に考えています。」

すばらしい。親子が一緒に楽しみながら、居場所を外へ向かってひらいていく知恵―ビバ!親父バンド。