年齢確認ボタン

コンビニで酒・煙草類を買う時に、年齢確認ボタンを押せ、と言われるのには、慣れるまでちょっと抵抗がありました。未だに慣れない中高年もあるらしく、アルバイト先のレジで怒鳴られた、おじさん、誰も貴方を偉いとは思ってないよ、と皮肉る若者の投書が、今朝の新聞に載っていました。

一読して、いやみ交じりの文章に、君の方がよっぽどエラソウな口利いてるよ、と言いたくなりました。もしレジにいるのがロボットだったら、その「おじさん」も黙ってボタンを押したでしょう。一目見て50代だと分かる人間に、生身の人間が「店のルール」を機械的に要求すれば、むっとする(人間なら虫の居所が悪いときもある)のは分からなくもない。そういうときは、カウンターの内側で苦笑いすればいいのです。見ず知らずの相手を、「若者に文句を言うのはこの世代」とか「自分は偉いと勘違い」などと、勝手に拡大解釈して、「社会の公器」で誹謗するのはどうかな。

私がいつも行くコンビニのレジは、さっさと確認ボタンをセンサーでクリアしてくれる店もあり、お手数ですが、というニュアンスを付け加える店もあります。そもそも、現在の年齢確認ボタンは、店側の都合で「お願いする」筋合いのものです。自己申請なので、ほんとに制度として有効なのかなあ、という疑問も湧きます。コンビニで年齢を申告するのは客の義務、と勘違いしたりしないで下さいね。