大和野菜

ようやく涼しくなりました。天気予報はここ数日暑いと言っていますが、日が短くなったので、夜が楽です。陽光が室内へ入るようになってきたので、ベランダの石榴や椿の鉢を窓際へ移し、もうしばらく日陰を作ることにしました。健気に咲く日々草の花を、毎朝片端から食いちぎる奴がいる。どうも鳩らしいのですが、現行犯逮捕できません。鶏頭が終わったらムスカリの球根を植え、あとは菊の蕾を待つばかりです。

仏壇の湯呑をスワロフスキーから濱田庄司に換えました。寝茣蓙を片づけ、パジャマは長ズボンに、朝食のジュースも温かいスープにしました。回数の減った晩酌はノンアルビールでなく、今夜あたりから「白玉の歯にしみとおる」酒にするかな―そう思っていたところへ、博多の従兄から秋仕立のえびせんが届き、肴もできました。

秋祭の太鼓が鳴っています。申請すると敬老の日には、町内会から扇屋の赤飯が届けられるのですが、私より年長の町内会長が各戸を訪ねて配って回るので、台風の日など気の毒で、去年からやめました。

珈琲も明日からはホットにしよう、と思いながら、仕事仲間から奈良土産に頂いた、大和野菜の飴の小瓶を開けてみました。片平あかね、という名の可愛らしいボンボンです。奈良県のHPには「大和野菜」のコーナーがあって、片平あかねはどうやら赤くて長い蕪らしい。日の菜にそっくりです(母の先祖が三重県出身なので、日の菜漬は一家の好物)。野菜の色素で染めた、天然100%がウリの新しい銘菓でした。やさしい甘さです。なるほど地方創生、どこでも知恵を絞っているんだなあ、と感心しました。