日本歴史学会賞

日本史の友人から、手嶋大侑さんの論文「平安中期の年官と庄園」が第19回日本歴史学会賞に選ばれたことが、雑誌「日本歴史」7月号に出ていた、と知らせてきました。手嶋さんは日本古代史が専門で、平成26年度から28年度、名古屋市立大学大学院修士課程在籍中に、松尾金藏記念奨学基金で支援しました。論集『明日へ翔ぶ―人文社会学の新視点― 4』(風間書房 2017)にも、「年官制度の展開―中央と地方の連関ー」という論文を書いています。このブログでも、2017/07/17付で書評を紹介しました。

受賞おめでとうございます。しかし研究者としては、これからが、急坂の上りになるでしょう。陰ながら声援を送りたいと思います。奨学金の支援終了時に差し上げる手紙にいつも書くことですが、研究者として苦しい時には、審査委員の先生方と共に、学問好きだった故金藏が、天上で、お話の続きを膝を乗り出して聞きたがっている、と思し召して下さい。