やせ我慢

定例の口腔ケアに出かけました。16:30の指定です。西南へ15分歩いて行く歯医者なので、西日をたっぷり浴び、舗装の熱と各戸の室外機から吹き出す熱風とで、殆ど命賭けのような気になりました。歯科衛生士からは、1,2箇所を除きよく歯磨き出来ている、と褒められ、以前より穏やかな扱いでしたが、改めて虫歯の詰め物を治しに来い、とのこと。そうそう命賭けの外出は出来ません。9月の予約にして貰いました。

本屋へ寄り、買いたかった本は1冊しか見つからず、後は取り寄せて貰うことにし、本屋ならまた来る気になることに、我ながら苦笑しました。本屋へ入って手ぶらで出て来られないのが家風です。装幀の暑苦しくない本を5,6冊買い込み、スーパーで、オクラの漬物やスモークサーモンを買って帰りました。19:00を過ぎているのに未だ空気は熱い。菊坂と春日通りの間に川底のような路地があり、こまごまと置き並べた植木鉢に夏の花が咲いています。ある家の玄関口に、ステテコ姿の老人がしゃがんでいました。昭和のやせ我慢を絵に描いたようでした。

天気予報では、この暑さはこの先1週間以上続くようです。熱中症にならないために、冷房を入れろ、我慢するな、とTVが呼びかけていますが、我が家では未だ昼間は冷房を入れていません。そよそよと家の中を吹き抜ける風が惜しいのと、冷房に慣れて外出できなくなるのが怖いのです。もう、真夏にスーツ姿で、文献調査に出かけたりしなくてもいいのですが。