是歳是月

この4月で後期高齢者の区分に入りました。高齢者のグループ分けには意味が無い、と思っていたのですが、何だかフレイル(老年学で使う老衰の物指し。9段階ある)が進んだ気がします。「目覚まし時計に起こされない生活」が定年後の憧れだったので、つい朝が遅くなり、運動不足になり、飲食が不相応になっていたらしい。

食生活を見直して晩酌を減らし(麦酒はちびちび呑んでも美味しくないことを発見)、炒め物でなく煮物中心に、量を減らし、刺激物を極力避けることにしました。昼食代わりに軽いものを摂ろうと思ったのですが、これがなかなかむつかしい。ほどよい量で甘くないもの、インスタントではないが手間のかからないもの、という条件を満たす食品をコンビニで探し、スーパーではお茶やお粥の棚を物色して、夜食べても胃の負担にならない食品や、カフェインの少ない飲料をあれこれ試してみています。

しかし、健康によいと宣伝される食品や習慣はころころ変わり、何を信じたらいいのか迷います。かつて日光浴は薬と言われましたが、今は紫外線よけに男性でも日傘をさす時代。朝の果物は黄金、と言われたのに、苺以外の果物は内臓脂肪を増やすという医者もいます。珈琲も以前は胃に悪いとされていたのに、今は1日2~3杯が長寿のもと、と言われます。

老いてもそれなりにしゃれた食習慣を、早く確立したい。柚子の皮の蜂蜜漬をお茶受けに番茶を飲む話をしたら、若い人から「年寄りだと演出するわけですね」と言われました。それを後輩の三角美冬さんに話したら、「あっ美味しそう!お茶でなくジンと一緒に」と言われ(さすが酒豪の美冬さんです)、強烈な衝撃でした。