シェフとソムリエ

宮古島のフレンチシェフが、今度はソムリエの妻を連れてやって来ました。その昔、ワーキングホリデーで出会って、追いかけて一緒になった、という恋女房です。昼はバーガー店で、夜はイタリアンレストランで食事をしました。いつも混んでいるバーガー店ですが、今日は奥の長椅子に座ることができ、私は久しぶりに酢キャベツの乗ったホットドッグを食べました。かつて六本木でサラメシに食べた味です。ボリュームたっぷりの昼食でした。

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4月第2週の金曜日なので、夜はめぼしい店はどこも予約で満員でしたが、やっと入ったイタリアンレストランは、内装も落ち着いた、いい店でした。夫妻は2人とも料理の香りや食材の味に敏感で、何が使ってあるかを即座に言い当てるので、人並みの味覚と嗅覚を持っている心算の私も吃驚。ワインや料理をあれこれ取って、少しずつ味見しました。前菜の椎茸の赤ワイン煮や南瓜の杏酒煮、自家製ハム入りのクレープが美味しかったのですが、3人とも料理が出ると、まず食べることに集注してしまって、写真を撮るのを忘れました。ワイングラスを揺すって香りを確かめた後、グラスの中を流れ落ちる水脈を「脚」というのだそうで、その落ちる具合で、アルコール度が分かるのだそうです。

暗くなった東大構内を歩いて、赤門を出て帰りました。藤棚の花は暗くて見えませんでしたが、落ちている花で咲いているのが分かりました。すっかり南洋暮らしに慣れた夫妻は、寒い寒いと言いながら、駅へ向かって行きました。