国際基準

地方都市(県の警察学校がある)に住む友人から、信号のない横断歩道で車の途切れるのを待っていたら、一時停止しなかった車が目の前でパトカーに指導され、吃驚した、この春は一際、交通取り締まりのテンションが高い、とのメールが来ました。

思い当たる節があります。横断歩道を渡ろうとする歩行者がいたら、車は一時停止する義務があることを、運転免許を取ろうとした時に知って、驚きました(名古屋在勤時代のことです。名古屋では、車の免許を持っていないと変人のように思われるので、老後のためにも取るか、と一念発起したのですが、結局、実技の時間数を確保できずに挫折)。交通法規の上ではいかに歩行者が優先されているか、それらがいかに車から無視されているかを、仕事仲間(名古屋の人です)に話したら、「実際に免許を取って町を走ったら、いかに歩行者が規則を守っていないかが分かるよ」と諭されました。

2020東京五輪が近いけれど、日本では車が横断歩道の前で停まらない、国際基準に近づけなくていいのか、五輪期間中に事故が多発するのではないか、という投書をきっかけに、新聞紙上で議論が起こりました。車を待たせるのは気兼ねするとか、却って混乱して事故になりかねない、という反論もありました。

五輪には、全国の警察官が開催都市の警備に動員されます。前回の東京五輪の時は、街角のあちこちに警官が立っていて、ある時、道を訊いたらポケットからごそごそ東京全図を出す。どこの人?と尋ねると、大阪から来たとの答え。道を教わるのは諦めました。もしかすると今年度あたりから警察学校では、国際基準の取り締まりマニュアルで訓練しているのかも。

4/5から交通安全運動が始まります。運転者の方々には、改めて交通法規を読んでおくことをお勧めします。