美食の3日間

宮古島から来たシェフの一家と共に、青山霊園へお参りに出かけました。私はまず、我が家の祖父母の墓へ。隣の墓が取り払われ、後ろの志賀直哉の墓がよく見えるようになっていました。霊園全体、植木を刈り込んで、明るく見通しがよくなるようにしたようです。シェフの母(私の旧友)の墓のあたりも、すっかり空が広くなっていました。あちこち梅が咲いていましたが、桜は未だシルエットです。墓前に白いクロッカスを植え込んだ墓があって、満開でした。

一家で六本木へ出て、寿司を食べることにしました。宮古島では、魚の身が柔らかすぎて寿司に向かないので、これを楽しみに上京したのだそうです。六本木は私も50年前(東京五輪の翌年)に通勤したことがあるのですが、基本的に飲食店がぎっしり詰まっている街のたたずまいは、変わっていません。お腹一杯食べた後、根津美術館へ香合の展示を見に行きました。宋胡録や交趾、黄瀨戸、信楽などにいい物がありました。庭園の紅梅が鮮やかでした。

この3日間、シェフに付き合って食べ歩きをしました。胃腸が吃驚しているかも知れません。フレンチレストラン、ハンバーガーの有名店、鮪尽くしの店、寿司ざんまい―シェフは、厨房へ入る日には味見の舌が鈍らないために朝も昼も抜くのだそうで、休日はあれもこれも食べてみたくなる、と言っていました。