戦争をさせない

今年の年賀状の中には複数の、反戦・護憲アピールを書いたものがありました。高校の同期生(小児科医)からは「戦争させない・9条壊すな・総がかり行動実行委員会」の、学部の後輩からは「安倍9条改憲No!憲法を生かす全国統一署名」の呼びかけが送られて来ました(どちらにも公式サイトがあります)。

背後団体などはよく分かりませんが、相互に連携しつつ、いくつもの運動が始まっているようです。現在の状況の中で安倍内閣による9条改憲は危険であること、戦争ができる「ふつうの」国になるよりも、この73年間戦闘に加わらないことを国是としてきたことが大事、という点で一致しているように見受けました。

戦時中の国文学者の言動をあれこれ非難するのが反戦的だと思っている人がいるなら、それは違います。「戦争が廊下の隅に立っていた」という、有名な俳句が示すように、日常の中からじりじりと非常時が浸食してきて、気づいた時にはにっちもさっちも行かなくなっているもの、いや、老獪な国家権力はそういう風に仕向けてくるのです。

平家物語反戦を教えるための教材であるべきだ、と言う平家物語研究者たちは、もう何かの行動を起こしましたか?戦争をさせない、海外派兵をしないために。