神の恋歌

橋本正俊さんの「神の恋歌―三輪明神と口決ー「(國語國文4月号)を読みました。山王神道の伝書『山家要略記』に見える、三輪明神と女神の贈答歌に付された「此歌有口決」について考察したものです。『古今集』では詠み人知らずであった歌が、山王神道において三輪明神が玉津島明神へ贈った恋歌となり、また三輪明神顕現寿ぎの歌となって最澄による勧請説と結びつき、古今伝授の世界へと伝えられた経緯を辿っています。

橋本さんからは2,3日前に9月23,24日の日本宗教文献調査学合同研究集会の案内が送られて来ました。23日13:00からは永村真氏の講演「醍醐寺に伝わる顕密聖教」とシンポジウム「文化財の複製とデジタルアーカイヴス」、24日12:30からはシンポジウム「聖教が繋ぐー中世根来寺の宗教文化圏―」、いずれも会場は慶大北館1階ホール。お問い合わせは大橋直義naohashi@center.wakayama-u.ac.jpまで。

お詫びと訂正:当初の文面には橋本さんのお名前を打ち間違っていました。日頃固有名詞には細心の注意を、と言っていながら、橋本正俊さんには失礼しました。シェアした方々はお手数ですがご訂正下さい。