児童遊園

区が半年近くかけて、近所の小さな公園を作り替えました。美濃部知事時代にちょっとした空地を片端から公園にしたものの、小さな砂場とベンチくらいしかなく、木ばかり大きくなって、手持ちぶさたな営業マンが隠れ場にするのにちょうどいい、さびれた公園が2つ向かい合っていたのです。

折角咲き始めた藤棚も取り壊し、木を伐り、土も入れ替える大工事でした。私の感覚では静かなベンチを置き、花でも植えて憩いの場所になるか、という期待だったのですが、できあがってみると色とりどりの遊具が幾つも据え付けられ、地面には吸水性の、これまたカラフルな舗装が施され、植え込みは背の低い、今どきの観葉植物でした。

しかし、その後通りかかって吃驚。どこから湧いたかと思うほどたくさんの子供たちが集まって遊んでいます。若い父親も(平日の昼間ですが)一緒にいます。空間があかるく、賑やかになり、これは行政の勝ち、と思いました。ただ、2つの公園の間の道も、一輪車やスケボーで後ろ向きに走ってくる子供、それを平然と見ている親御さんなどで占領され、杖を突いて通りかかる老人には怖い場所になってしまいました。傍の家に住む人にはうるさいかもしれません。一年後、うまく折り合っているでしょうか。