5月が終わりました。新陳代謝が変わる季節だからか、5月は寝ても寝ても眠い月です。勤めている頃は殊に、新学期のどたばたがようやく一廻りし、演習など学生の顔ぶれを見て授業内容を調整する時期でもあり、春休みに用意した講義ノートも受講者の反応によって組み換えが必要になったりしました(ちなみに、前年度末に15~30回分の授業内容を詳細に公表させる最近の傾向は、授業はライブであるという事実を無視していると思います)。

黄金週間は神様が教員に下さった執行猶予、というジョークがありましたっけ。連休は泥のように眠ったものです。体の中から、あとからあとから疲労が沁み出してくる気がしました。退職後その感覚を忘れていたのですが、今年の5月はなぜか連日泥のように眠り、ときには夕食のお箸を持ったまま眠る、というていたらく。現職時代と違ってせいぜい読みものくらいしかしていないのにー後期高齢者目前で身体の変わり目なのでしょうか。

それにしても何で読んだのだったか、「泥のように眠る」とは巧い比喩だと思います。泥という魚(虫?)の姿は想像できませんが、自分が流れるような菎蒻体になって横たわっている姿は目に浮かびます。