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炊き込み御飯

子供の頃、季節ごとの炊き込み御飯が食卓に上りました。今の季節ならグリンピースを混ぜた塩味の豆御飯。醤油味の竹の子飯。秋なら菊の花びらを混ぜて酢飯にした御飯。松茸御飯は醤油味で栗御飯は塩味。銀杏に鶏(または油揚げ)や干椎茸や人参を入れた五目飯もあります。どこの家でもそうするものだと思っていましたが、違うらしい。隣家から、故郷の味だからと、ひじきや枝豆など種々炊き込んだ御飯を頂いたこともありました。新潟のご出身だったと思います。

草餅にするには伸びすぎた蓬の柔らかい芯を、刻んでお粥に混ぜると美味しい。鶏の挽肉か白身の魚を足すと滋養食になります。

名古屋に住んでいた頃、茶の木を生垣にしたお屋敷があって、あまりに新芽が美しいので小枝を失敬して帰り、コップに挿しておいたところ、台所が芳香でいっぱいになりました。しかし翌朝、香りは失せ、お粥に混ぜてみましたが目に綺麗なだけでした。