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八重桜

長泉寺・法真寺・赤門脇と、種類の違う八重桜を見て歩きました。赤門脇には2本あったのですが、いつの間にか1本は切り株になってしまいました。ベンチに座っていると、ちょうど楠の葉の交代期で、落葉が肩に当たって、かるく痛い。行き交う老若を眺めながらヨーグルトを1本食べて、帰って来ました。

風に乗った桜の花びらが流れて行くのを見ていると、とくべつな時間の流れを感じます。三好達治に「あはれ花びらながれ をみなごに花びらながれ・・・」で始まる、「甃のうへ」という有名な詩があります。この、とくべつな時間を感じさせる詩です。天平の都のイメージでもありましょうか。学生時代に「あれは護国寺の桜を歌った詩だ、だから登場する女性はお茶大生だ」と言った教師がいましたが(「あの詩の優雅さに引き替え、現代の学生ときたら・・・」と続きそうな口ぶりだったので、みんな無視しました)、何か根拠があるのでしょうか。当時、護国寺には八重桜の若木の並木があったのですが、昨春、観に行ったら見当たらない。すでに老木となったみごとな八重桜たちは、1本ずつ木立の中に移植されていたのでした。

50年前には、護国寺の杜で時鳥の鳴くのが茗荷谷あたりでも聞こえました。よく晴れた日には遠く筑波山が見えることもありました。

                護国寺の八重桜(2016伊藤悦子撮影)f:id:mamedlit:20170417145731j:plain