今年の花見

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三十数年来の友人と待ち合わせて、播磨坂で花見をしました。8分咲きというところでしょうか、未だこれから開いていく力のある花に覆われた坂道を上り下りして、今年の花に逢えた悦びを噛みしめました。愛犬を連れて歩いている人が多く、1時間ほどでさまざまな犬種を見ました。

写真は播磨坂の桜です。誰かが飛ばしたのでしょうか、梢に赤い風船が乗っています。

次いでバスに乗って南大塚まで行き、桜並木をゆっくり歩いていると、突然の閃光、雷鳴。思わずビルの軒下へ駆け込みました。花どきはこういう天候の変化はよくあることではありますが、吃驚です。ここの桜はもう老木、ほぼ満開です。ケネディが暗殺された日、私は近くのアパートに住んでいたので、大学へ行くためにこの坂を下りる途中でニュースを知りました。霧の深い朝で、当時、桜は植えられたばかりの若木だったことを思い出します。

例年花見の後に入る居酒屋で花見酒。友人は、食道切除の手術後初めて呑む酒です。彼女の郷里の酒「真澄」を燗で。私もこのところ胃潰瘍気味だったのですが、久しぶりに美味しく呑みました。こうしていつも通りの花見ができて、一緒に外食・飲酒ができるとは夢のよう・・・命なりけり、という実感です。