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傾聴

日々雑録

大学図書館で新着図書を漁り読みしているうちに、「浅草寺仏教文化講座」60号(非売品)に載っている、金田諦應さんの傾聴移動喫茶レポートが眼に留まりました。東北大震災の後、軽自動車で喫茶店を開き、人々の話を聴くボランティア活動をした僧侶の体験談(平成27年7月22日に浅草寺で行われた講演記録)です。恐らく同じような活動をした方々は何人もおられたことでしょう。被災者の問わず語りを聴くことに徹し、一緒に小石で地蔵菩薩を作ったり、読経行脚をしたりしながら見聞したことを述べています。大事なことは「待つ」ことであり、当事者が語っていく物語が本人を救うということ、そしてケアの方法については、その土地の歴史や風土から生まれた文化に根ざすものが最も有効である、との指摘が印象に残りました。これは教育の根本でもあり、文学の効用にもつながることです。記憶しておきたいと思います。