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染付

所用の後、根津美術館へ寄って「染付誕生400年」展を見てきました。主に江戸前期の肥前の焼物です。寛文延宝頃、整版本や奈良絵本の出た時代の文化が、自分の中でぼんやりとかたちを取り始めました。若い頃は染付のよさが分からず、漬物皿くらいに思っていましたが、40代半ばくらいから、いいものは、いいと思うようになりました。ウィスキーを生(き)で呑んで美味しいと思うようになったのも、ちょうどこの頃からです。つまり大人になったのでしょう。尤も今日の展示を見て、染付と呼ばれる物にもいろいろあることが分かりました。思わず「いいなあ」と口の中で呟いているのに気づいたりしながら見て歩き、絵付も大胆なデザインがあるのに驚嘆。

2階の展示室の百椿図も近世初期の文化人たちが揃って賛を書いていて、豪華なものでしたし、同館所蔵の帝釈天興福寺蔵の梵天(定慶作)が並べられた特別展示「再会」にも圧倒されました。

庭園には紅梅と2株の寒牡丹が咲いていて、心満ち足りた時間でした。染付の展示は19日まで、特別展示「再会」は3月31日まで。