イノベーション

劇的に進歩したものを野菜・果物類で挙げるならば、菠薐草と金柑だと思います。子供の頃の記憶とはまるで別物のよう!殊に「縮み菠薐草」の名前で店に出ているものはアクがなく、新しければそのままサラダにできる。かつて親から「好き嫌い言うな」と叱られて、べそをかきながら食べた野菜とは思えません。あのポパイの漫画も、菠薐草嫌いの米国の子供たちのために描かれたと聞きましたが。

「皮ごと食べられます」というキャッチコピーに、半信半疑で金柑を買った時も衝撃を受けました。昔、金柑はシロップで甘く煮なければ食べられない、野性的な果実だったのに。たしかに果皮は薄く、まるごとの甘さと香り―嬉しさのあまり播いた種子は殆ど全部芽が出て、このままでは我が家は金柑の並木に囲まれる、と思ったのですが、何故か実がつくまでは育ちませんでした。

見かけは同じでももはや中身は昔と違う!ほかにもありそうですが・・・技術革新はどの分野でもめざましい。