日々雑録

横須賀線

富士霊園へ墓参に行きました。父方の従妹夫妻の車と、横須賀線の駅で待ち合わせしたのですが、東京駅で、目の前で列車のドアが閉まり、乗り遅れました。日頃横須賀線に乗らないので、次の列車に乗ればいいやと時刻表を見ると、何と33分後。なぜか彼女のケ…

速射

半年ごとの眼科検診を受けに行きました。病院にいるのは、受付から支払いまで3時間くらいですが、瞳孔が開く薬を入れられるので、結局夕方まで仕事はできません。この大学病院は、圧倒的に男性の入試合格率が高いので、最近問題視されています。そう言えば…

稲庭うどん

秋田名物稲庭うどんには、苦い思い出があります。もう30年以上前、私は世田谷の小さなマンションの4階に住んでいました。非常勤先で遭ったフランス語の講師(都立大教授でした)が、高校の先輩だと分かり、帰りに渋谷で呑むことにしました。美人の若いマ…

秋田で

中世文学会初日の講演を聴きに、秋田へ行って来ました。宇都宮へ通っていた時には通過列車として眺めていたこまちに乗り、黄金に輝く稲田や綺麗に揃った杉林、清流、小粒の実をたわわにつけた柿の木など、なつかしい日本的風景が見え始めたのはようやく仙台…

百寿

母方の叔父が百歳を迎えました。末っ子だった叔父は、7歳上の私の母になついていたらしく、今でも甘えん坊のところがあります。子供の時の中耳炎(昔はよくあったのです)のせいで難聴のため、聴診器を使わない医者(皮膚科)になりました。新潟大学医学部…

1782年

仏蘭西からジャックリーヌ・ピジョーさんが来日されました。御伽草子その他、日本中世文学を専門として、ひろく活躍されてきた方です。私には市古貞次門下の姉弟子に当たります。赤門前で待ち合わせし、変わり果てた(図書館前の大楠も無くなった)東大構内…

万年竹

台風に蹂躙された植木たちも、徐々に元気を取り戻してきました。近所の老舗の花屋が、代替わりしてからすっかり零落し、法人相手の盛花や植え込みの売れ残りを個人客に押しつけようとするので、最近は切り花を買いません。トイレや洗面台の花は、植木の手入…

LED

洗面所の照明の電球が切れました。我が家は蛍光灯も含めて暖色灯で統一していたのですが、もうストックがなくなり、やむなくLED電球を買いに行きました。レジで金額が大きいのに仰天。LED製品は高価であることを忘れていたのです。今までの替え電球のように…

英文学者の感想

和歌文学会第64回大会の講演2本について、中世英文学が御専門の多ヶ谷有子さんから、メールで感想が届きました。他分野の方の観点はたいへんためになります。お許しを得て、転載させて頂くことにしました。なお『狭衣物語』の本文研究については、片岡利…

臈纈染め

ヘッダーの絵を換えてみました。亡父が愛妻静子(私の母ですが)のために描いた、臈纈染めの下絵です。鉛筆で輪郭を描き、水彩で彩っています。多分、戦地から帰ってきて、茅ヶ崎で暮らしていた数年間に描いたのでしょう。当時の茅ヶ崎は、松林と砂浜とが続…

和歌文学会初日

渋谷の國學院大学で開催された、和歌文学会第64大会に出ました。まず図書館で特別展示を観ました。『古今集』2種、『千五百番歌合』、『拾遺集』、『後拾遺和歌抄』、『金葉和歌集』、『新古今和歌集』2種、「風葉集抜書」、「古今集切」2種が出ていま…

閲覧室

久しぶりに大学図書館へ行きました。渋谷駅はいつ終わるとも知れぬ大工事が続き、通路が分からず、バス停まで駅の周囲を1回り半歩きました。図書館棟の空きスペースは学生の居場所として開放され、椅子と机がたくさん置いてありましたが、座席でぐったり寝…

年齢確認ボタン

コンビニで酒・煙草類を買う時に、年齢確認ボタンを押せ、と言われるのには、慣れるまでちょっと抵抗がありました。未だに慣れない中高年もあるらしく、アルバイト先のレジで怒鳴られた、おじさん、誰も貴方を偉いとは思ってないよ、と皮肉る若者の投書が、…

台風一過

「大型で強い台風」と、ニュースのアナウンサーが繰り返すので、一応ベランダを片づけました。今まではたいてい、台風の日も朝まで熟睡したのですが、夜中の1時過ぎに眼が覚め、風の音のものすごさ、閉めきっているのに風圧を感じました。階上からも、ごと…

ストロー

ストローがプラスチック製になったのは、ついこないだのような気がするのですが、いつ頃からだったでしょうか。洗って2度使うわけじゃないだろうに、どうして?と思った覚えがあります。それ以前は紙製で、撥水性のコーティングがしてありました。さらにそ…

シニア女子会

高校時代の同期会の女子会に出ました。卒業したのはいちおう男女共学の都立高校ですが、もと女子校のナンバースクールだったので、当時の生徒数は女子2男子1、成績は圧倒的に女高男低(その後帰国子女受け入れに特化したり、進学先の浮き沈みがあったりし…

菊日和

先週までは、空気の中に木犀の香りがするのは気のせいかな、という程度でしたが、もうたっぷりと、濃密な香りを楽しむことができるようになりました。至福の季節です。東京の街は春は桜、秋は木犀が、思いがけない所から歓迎のメッセージをよこしてくれる。…

さよならの代わりに

久しぶりに山口百恵の歌う「さよならの向こう側」を聞いて、感動しました。発売当時は、彼女の引退公演用に作られた曲というイメージが強く、百恵引退という社会現象の方が印象に残ったし、三浦祐太朗が歌った時も、親子ってそっくりだなあという感想が先に…

和田珈琲

丸の内に用があって出かけました。新丸ビルの入り口では、ロボットが案内をしていました。用を済ませ、中世文学会へ行くための特急券を買おうとみどりの窓口に並び、ふと見ると、隣のびゅうぷらざには、イスラム教徒の礼拝室が設けてありました。 午時になっ…

ゆとり

ゆとり教育の検証が取り沙汰されています。1980年代、詰め込み教育とか暗記主義、知識偏重と批判された従来の教育を大幅に変えようという方向で、学習指導要領の定める基準線が下げられ、週休2日制が導入され、一般には、学ぶ内容が少なく、薄くなった…

かつての同僚

30年前の同僚の御子息から葉書が来ました。父君はあの当時、理科教育の教授でした。昨秋から夫婦で介護施設に入り、仲良く暮らしていたが、今年初めにインフルエンザに罹って体力が落ち、春に93歳で亡くなった、科学を学んだ者なので、死後は原子に戻る…

太平記の勉強会

必要があって、『太平記』の勉強を始めました。いま最も元気な『太平記』研究者3人に集まって貰って、研究の現状と、15年先まで残せる『太平記』研究を考えるとしたら、というテーマで勉強会をしました。 いま歴史学の方では、南北朝内乱のあれこれについ…

お伽草子と説話

説話文学会9月例会のシンポジウム「お伽草子と説話」を、聞きに行きました。永年この分野をやってきた德田和夫さんの、定年記念を兼ねたような企画で、盛会でした。岩崎雅彦さんの司会も上手でしたし、近年話の長くなった德田さんも今日は、ほぼぴったりの…

パワハラ

男の子のパワハラは分かりやすいが、女の子のパワハラは同性には分かりにくい、という話で、40代の知人(女性)と意見が一致しました。日大アメフトの例は、誰が見ても善悪がはっきりしていましたが、体操女子の例は一見、よく分からない。叩かれてもつい…

ブラックアウト

北海道の地震による大規模停電には、驚きました。各地に発電所があって、近辺に電力供給しているものだとばかり思っていたので、あんな広域(しかも雪の多い北海道で!)を1箇所でまかなっているとは想像もしていませんでした。送電の設備管理もたいへんだ…

オール◯◯

五輪は「錦の御旗」なのでしょうか。一大イベントには違いないし、経済効果や国際交流にはたしかに有益かもしれません。しかし所詮、イベントです。日常の、しかも未来に向けて蓄積が必要な分野を、犠牲にすべきではない。 大学の学事暦は大学ごとに決めてよ…

かぶる

大新聞、と言われている紙面で、「知ったかぶった」という語を見つけて仰天しました。知ったかぶりをした、という意味らしい。もともとこの語は「知ったか」+「ふり」で、「知った」+「かぶり」ではありません。動詞にするなら、サ変の目的語にするしかな…

就活

経団連会長が、新卒の採用日程を、経済団体が規制するのには違和感がある、と言ったことに原則共感しました。自由化した場合に生じる問題は、別途、対策を考えるべきでしょう。自由競争の資本主義なのだから、企業ごとの採用時期や方法はそれぞれで知恵を絞…

大和野菜

ようやく涼しくなりました。天気予報はここ数日暑いと言っていますが、日が短くなったので、夜が楽です。陽光が室内へ入るようになってきたので、ベランダの石榴や椿の鉢を窓際へ移し、もうしばらく日陰を作ることにしました。健気に咲く日々草の花を、毎朝…

既視感

鴻上尚史『不死身の特攻兵ー軍神はなぜ上官に反抗したか―』(2017 講談社現代新書)を読みました。昨年11月に初版が出て、既に19刷、帯によれば15万部突破だそうです。内容は、帰ってきた特攻兵、戦争のリアル、2015年のインタビュー、特攻の…