日々雑録

宮古島

宮古島へ行って来たから、とお土産に黒糖のカステラを頂きました。黒砂糖はあのしつこさが苦手で、茶褐色のカステラを恐る恐る試食したのですが、香りがよく、しつこくなく、ほどよい軽さで、美味しい。今はスイーツにもさまざまな工夫が凝らされていて、宮…

菜の名

地方へ行くと見慣れない魚が出回っているのに吃驚しますが、菜っ葉の類も土地によって種類が違うようです。殊に正月の雑煮に入れる菜っ葉は、その土地ごとにかけがえがないらしく、東京では見たこともなく、またその時期だけしか出回らない菜っ葉があります…

首途

12月26日に、国文学のひとり出版社が首途につきます。社名は「文学通信」だそうで、私はそれでは直線的なイメージだから、もっと広がりのある名前にしてはどうか、と言っているのですが、まずはツイッター、ブログ、メルマガから始めて、学界情報や出版…

季刊「悠久」151号

鶴岡八幡宮発行の季刊誌「悠久」151号がようやく出ました。軍記物語特集号です。口絵(「絵で楽しむ平家物語」)が美しく、所収論文は松尾葦江・佐倉由泰・野中哲照・大津雄一・和田琢磨・田口寛・山上登志美・菱沼一憲の8名が書いています。論題の詳細…

毛利家の平家物語

平藤幸さんの論文「「八葉の大臣」をめぐって」(「日文協日本文学」10月号)と「萩明倫館旧蔵長門本『平家物語』首両巻をめぐって」(『軍記物語の窓 第五集』和泉書院)を読みました。最近鶴見大学が購入した長門本平家物語(巻一,二のみ2冊)を精査し…

街宣車

朝から大音量の街宣車が通り過ぎました。昭和16年の記念行動なのでしょうか。 鳥取在勤時代に日教組大会が行われ、隊伍を組んで街宣車がやってきました。うるさくて叶わないが、地元の旅館が潤うならと我慢している、と同僚の若手教員に話したところ、認識…

パン屋を探す

行きつけの美味しいパン屋がこのところ、品揃えが悪くなりました。いつ行ってもショーケースはがらがら、先客と最後の1本(フランスパン)を奪い合いになったりするので、訊いてみたら、店のオーナーが病気で、当面販売量は増えない、とのこと。我が家は週…

和菓子屋

文京区が観光開発のために、区ゆかりの文豪にちなんだ新しい和菓子を作らせました。急な来客があって、近所の和菓子屋へお茶受けを買いに行き、樋口一葉にちなんだ「おぼろ月」と森鴎外にちなんだ「雁」を買って来ました。味は普通の和菓子(前者は麩菓子、…

如意宝珠

藤巻和宏さんの『聖なる珠の物語ー空海・聖地・如意宝珠』(平凡社 ブックレット〈書物をひらく〉10)を読みました。国文学研究資料館が、国際共同研究ネットワーク構築プロジェクトの一環として助成している若手研究者の著作の1つらしい。藤巻さんはすで…

年賀状

年賀状が刷り上がってきました。中学2年の図工の時間にゴム版の作り方を教わってから3色刷の手製版画で出すようになりましたが、だんだん枚数が増え、300枚を越えてからは印刷にしました。一番多い時期には500枚を越えたこともありましたが、今はだ…

何がめでたい

昨日は天気がよかったので、本屋に出かけました。小川剛生さんの『兼好法師』を買いに行ったのですが、ついでに佐藤愛子『九十歳。何がめでたい』と来年のカレンダーも買いました。カレンダーの絵は犬猫ばかり。我が家の定番、富士山の絵をようやく見つけ出…

新おせち料理

気がつけばはや歳末。おせち料理の手配が気になり出しました。我が家ではまずお屠蘇散の確保から始まります。以前は出入りの酒屋が挨拶に持って来たものですが、今は味醂の付録だと言う。我が家は殆ど味醂なしで作るので、やむなく薬局で買うことにしたので…

紅葉の思い出

春日通りでも本郷通りでも公孫樹並木が黄葉し始めました。今年は寒さが早くやってきたので、東京でも紅葉がきれいです。礫川公園もみごとに色づいていましたが、近所の庭先もブルーベリーやドウンダンツツジが、けっこう見とれるくらいになっています。 未だ…

紫煙

かつては父親が日曜日に油絵を描きながらふかす煙草の煙は、なつかしいものでした。しかし喫煙の深刻な健康被害が言われるようになり、彼はあっさり煙草をやめました。私も高校教諭になってすぐ教務主任になり、会議で意見が出尽くすまで黙っていなければな…

過去のある世界

ようやくカズオ・イシグロの本が店頭山積みになったので、『遠い山なみの光』、『浮世の画家』、『夜想曲集』を買って読みました。初めの2冊は戦後の日本(主に長崎)が舞台です。作者自身が言っているとおり、川端康成と小津安二郎の雰囲気が漂っています…

数値

複数の大手企業で検査の手抜きや数値の詐称が頻発し、「もの作り日本」のプライドをずたずたにしています。何故こんなことになったのか、何故永年続いてきたのか。異分野でも、疑問に思い、腹立たしく感じている人は多いのではないでしょうか。 恐らく最初は…

小さき生きものたち

中村桂子さんの『小さき生きものたちの国で』(青土社)を取り寄せて読みました。中村さんは生命誌研究というジャンルを唱えて、いわゆる生命科学に時間を導入し、「機械論的世界観」から「生命論的世界観」への転換が必要だと主張している科学者です。かつ…

逆転

高校教諭をしているかつての教え子から、手紙と一緒に先々週の日文協大会のレポートが送られてきました。国語教育部会に参加した出張報告として作成したから、とのことでした。教員養成系大学の国語科教育法担当教員の参加が少なくて寂しく感じた、と手紙に…

琵琶とシルクロード

文京区役所の小ホールへ、薦田治子さん司会の「日本の響き、世界の調べ―琵琶とシルクロード」(東京2020応援プログラム)を聴きに行きました。リュート系の弦楽器を聞き比べようという催しです。平家琵琶、ウード、中国琵琶、リュート、薩摩琵琶の演奏が…

此花開後

去年は菊の花が不作でしたが、今秋は2年越しにしっかり伸びた茎に、たくさん花がつきました。小菊ばかり、あちこちから1枝ずつ失敬してきて挿木で増やしたので、咲いてみないとどんな花なのか分かりません。嵯峨菊は挿して1年目しか咲きませんでしたが、…

ロゼット

辞書で言葉を覚えることがあります。芥川龍之介は辞書に「みつせ川」という語を見つけた時、美しい言葉だなあ、と、うっとりしていたという思い出話を読んだことがあります(私もその時、この語を覚えました)が、子供の頃、植物図鑑の用語集で「ロゼット」…

食生活変更

注文しておいた本を受取りに出かけました。まず重すぎて着られなくなったオーバーコートを区役所のリサイクル籠に投げ入れ、食材の買い出しに大手スーパーへ。最近胃腸の具合がよくないので、食生活を大幅に変えることにしたのですが、つい、酒肴になりそう…

叱られ上手

流通・サービス業を中心とする労働組合連盟が、政府にクレーマー対策を講じるよう申し入れた、というニュースに違和感を持ちました。何でもかんでも「お上」に解決を求める風潮は、私たち自身の足元を危うくします。 たしかに、しつこく相手の弱みにつけこん…

まだあきらめない

リポート笠間63号が届きました。まず第二特集の「古典のひらきかた―まだまだ、あきらめない!」から読みました。石井倫子さんの「古典ガールの底力―古典で遊び、発信すること」、須永哲夫さんの「助動詞擬人化始めました~」、森田貴之さんの「古典で日常…

軍記・語り物研究会415例会

軍記・語り物研究会の例会に出ました。発表は、井上翠「『源平盛衰記』の巴の物語」と粂汐里「絵画化された説経・古浄瑠璃作品について」の2本です。 井上さんの発表は源平盛衰記を作品として読もうという試みの一環で、丁寧に盛衰記の本文を辿っていきまし…

シートベルト

タクシーに乗ってつらいのは、左斜めに掛けるシートベルトです。まず差し込み口が座席の中に埋もれていてなかなか見つからず、見つかっても、体をねじりながらでは差し込みにくい。体格のいい男性ならちょうど良いのかも知れませんが、座高の低い私はちょう…

現場事情

東京出張のついでに、と言って鳥取から教え子がやってきました。今や50代半ばの高校教諭です。鳥取県警はいまたいへんだね、という話から始まり、この冬は雪が多そうだということ、駅前の政治家の銅像のこと、豪華列車の停車駅のこと、かつてのゼミ生の消…

雪支度

北国の公園では植木の雪吊りが始まっているでしょう。鳥取では市内を流れる千代川に白鳥が飛来する頃、道路脇には山のように袋が積まれ、赤白だんだらの細いポールが立ちました。道路工事が始まるわけでもないのに何だろう?と思ったら、除雪車が雪に埋もれ…

藍鉄塩釉鎬

濱田友緒さんの展示会で買ったマグカップが届きました。藍鉄塩秞鎬です。まずは益子焼愛好家だった亡父の仏前に上げて、よくよく見せてから、鍋に水を入れて煮沸しました。陶器の使い始めにはこうするものと教えられていたのですが、ある時、清水土産のドミ…

歯医者さんから褒められる

口腔ケアで歯医者へ行きました。口の辛い歯科衛生士に叱りつけられながら3年、次々に注文がつき、一時はどうなるかと(歯だけ生き残ってもしょうがないよなあ、と思ったり)心配しましたが、ようやくこの頃、歯磨きは一部を除きOK、良質の歯茎なので出血し…