投票

土砂降りの雨の中、衆院選の投票に行きました。選挙の日は街が何となく浮き浮きしているものですが、今日は冷たい雨に冷まされて、ただ人影の多い日曜日というだけ。 投票所は近くの小学校です。以前は児童の作品が展示してあったり教具が積んであったりして…

平曲

橋本敏江さんを偲ぶ会(自由学園明日館)に出ました。古い木造の洋館で、橋本さんの弟子鈴木孝庸さんと孫弟子荒井さんとのツレ平家で「木曾最期」を聴きました。音響がよくて、琵琶もよく歌い、お2人の声もよく伸びて、いい語りでした。私は橋本さんとの二…

日本古典文学学術賞

国文学研究資料館賛助会主催の「日本古典文学学術賞」授賞式に出ました。今年から財団法人日本古典文学会主催でなく国文学研究資料館賛助会が引き受けて、名前も変わりました。会場は立川(遠い~)。受賞者の1人が軍記物語を研究している渡瀬淳子さんだっ…

紅いコガネムシ

今年の東京は一気に寒さがやってきて、晴れた空にもはや木枯の気配があります。もともと、秋に西の地域から東京へ戻ってくると、ああ東京は陸奥に近いんだ、と実感させられますが、今年は殊にその感が強い。 昨夜から観葉植物を室内に入れておいたのは正解で…

英吉利文学

友人に借りてカズオ・イシグロの『日の名残り』を読みました。昨日、病院の待合室で2時間、今日は仕事を放って2時間。小説を一気に読了したのは久しぶりのこと、充実した満腹感が残りました。ストーリー・テリングの巧さと、文学ならではの隔靴掻痒感を伴…

益子参考館新収蔵特別展

新収蔵特別展 益子参考館内濱田庄司館(栃木県芳賀郡益子町益子3388) 12月17日まで(月曜休館・祝日は翌火曜休館) 9:30~17:00 お問い合わせは0285-72-5300まで。

四苦

旧友と病院で落ち合って食事をしました。私は午前中眼科を受診、彼女は午後から昨秋受けた大手術の1年後健診で、同じ病院へやって来たのです。話題は介護のこと、健康のこと、フレイルと健保政策の関係や良医の条件、そして期日前投票や林檎の収穫作業など…

この道やゆく人なしに

ちょっと視点を変えると展望ががらりと変わって見えてくる場合があります。例えば、組織やコミュニティで(時には家族の中でも)、あの人がいるおかげで、とか、あの人がいなかったら何もできない、と衆目一致しているようなときに、ひょいと立ち止まって別…

竹富島の猫

観光客が餌をやるので猫が増え、注意書が出ている観光地があります。美しいビーチで有名な、竹富島のコンドイ浜もそうでした。浜辺のテーブルに弁当を置いた途端、仔猫が卓上に飛び上がり、当然の如く突進して来たので、頭をひっぱたいたら、いっちょまえに…

益子

益子参考館へ行きました。亡父の愛玩していた濱田庄司の作品を受け入れて戴き、新収蔵展をして下さっているとのことで見に行ったのです。濱田庄司壮年の作品は、意外にも館の収蔵品が少なかったとのことで、喜んで頂き、丁寧に陳列して頂いていて安堵しまし…

下絵か模本か

山本陽子さんの「京都市立芸術大学所蔵「平家物語絵巻」粉本について」(「説話文学研究」52)を読みました。従来、絵巻制作のための下絵とされてきた京都市芸大蔵「平家物語絵巻」が、じつは下絵でなく、静嘉堂美術館・京博などに分蔵される白描の平家物…

濱田友緒作陶展

益子焼の濱田友緒さんの作陶展を見に行きました。伝統的な柿釉の重量感のある膚にモダンな赤や白の指打掛が明るく能動的です。藍鉄塩釉の若さと渋さの折り合った落ち着きも新鮮で、思わずマグカップを1つ買ってしまいました。濱田友緒さんは濱田庄司の孫に…

商品開発

名古屋には「二人静」という銘菓があります。三盆白で作った小さな紅白のお菓子で、箱には源氏物語を思わせる男女の絵が描かれています。名古屋に勤めていた時、中古文学専門の先輩が亡くなりました。『国書総目録』を作るアルバイトで御一緒したので、御供…

柚子100%

隣町まで冬のパジャマを買いに出かけました。ついでに区役所のエコポストへ、もう似合わなくなった夏物を投げ入れ、大手スーパーの食品売り場に寄って柚子100%の小瓶を探しましたが、置いてないということでした。去年はブームでしたが、一時の流行だっ…

ブルージーンズ

30代で働く女性を見ていると、触れば縁で手が切れるような、トランプカードを連想することがあります。できるけど、あぶない、怖い、取り扱いには注意。 30代で都立の定時制高校(勿論、生徒は服装自由です)に勤めていた頃、白墨の粉を浴びるので、ソフ…

「悠久」151号は軍記物語特集です

「悠久」151号(特集・軍記物語) 平成29年10月末刊行予定 <口絵>絵で楽しむ平家物語 解説:絵で楽しむ軍記物語 松尾葦江 諸本論から文学史へ―多様性の時代の代表文学― 松尾葦江 『将門記』と板東平氏―不戦を尊ぶ文学が描いた武人ー 佐倉由泰 軍記…

茗荷

丸々太った茗荷が店に出ています。この頃はほぼ年中売っているようですが、やはり晩夏から秋にかけてのものでしょう。縦に2つ割りにし、細く刻んで酢水にさらしておくと2,3日は保ちます。そのまま鰹節醤油で、またはシラス、貝割れ、胡瓜もみなどと混ぜ…

秋植え球根

葡萄ムスカリの球根を植えました。植えっ放しのものはもうとっくに芽を出していたのですが、ペチュニャが咲き終わらないので鉢が空かず、待たせてあったのです。さて来年は幾株が咲くでしょうか。 区役所が、街路樹の下に住民が植えたり鉢を置いたりしている…

尊敬用法の「る・らる」

吉田永弘さんの「尊敬用法の「る・らる」の位置づけ」(「國學院雑誌」9月号)を読みました。「公尊敬」とか「主催」とか、見慣れぬ用語が続出して、緊張しながら読みましたが、吉田さんはいつも、メリハリをつけて要点をつかむのが巧い人。その主張の骨子…

谷崎源氏の改訂過程

大津直子さんを中心に行われている、新訳谷崎源氏の草稿をテクストデータ化する共同研究の報告を読みました(「國學院大學紀要」55)。科研費若手研究B「『旧訳』を中心とした谷崎源氏テクストに関する基礎的研究―翻訳文学としての再検討―」(課題番号26…

源平の人々に出会う旅 第10回「東京下町・頼朝再起②」

『源平闘諍録』や『源平盛衰記』によると、頼朝は八幡(市川市)から太井(江戸川)・澄田(隅田川)を渡り、滝野川(北区)に布陣します。頼朝が太井川を渡った場所は、現在の市川市~松戸市付近と考えられます。『更級日記』に記された「まつさとの渡り」…

宇治拾遺物語

伊東玉美さんの『宇治拾遺物語』(角川ビギナーズ・クラシックス)が出ました。序も含め35話を選び、現代語訳と原文、評釈をつけた文庫本です。とてもコンパクトで、gで測れるくらいの造本にしてあり、通勤電車の中でも気兼ねなく読めます。 かつて説話文…

乃木大将の母

子供の頃、茄子の味噌汁が苦手でした。茄子自体は嫌いではなく、焼茄子は大好きでしたし、炒め物や天麩羅、糠漬も好きでしたが、芯の部分が味噌汁の中でざくざくどろりとなっているのが厭だったのです。すると決まって親からこう言われましたー乃木大将は子…

夫婦別姓(続・ジェンダーとメディア)

随分前(未だ同棲や事実婚が好奇の目で見られた頃)のことですが、我が家の購読紙がジェンダーに関する連載をしたことがありました。差別される女性側に立った視点です。ある日、夫婦別姓について、こんな話が載りました。 フリーランスのデザイナーの女性、…

マイノリティ条項

以前、所属する小さな団体から上部団体の委員候補を出すことになって、選挙をしました。後日、事務局担当の後輩(男性)から電話がかかってきて、「貴女は女性枠の方に入れて・・」とぺらぺら言われたので、かっとなりました。票数上位から順次、性別に関係…

源平盛衰記の「可能性」

井上翠さんの「『源平盛衰記』の敦盛最期譚の可能性」(「日文協日本文学」9月号)を読みました。軍記物語の重要なテーマとして、父と子の関係がありますが、一ノ谷合戦での敦盛最期譚は、熊谷直実が平敦盛を討とうとして、我が子直家と重ね合わせて武士と…

オクラ

子供の頃(未だ戦後の食糧不足時代です)、裏庭でオクラを栽培したことがありました。花が綺麗なので野菜とは思えませんでした。黄蜀葵にそっくりですが、薄黄色の花弁の底が臙脂色で、ハイカラな感じなのです。ただ一日花なので、切り花にはできません。当…

言い訳

李窓益さんの「世越号沈没事故と死の表象の疫学―韓国社会における「死ぬこと」の意味について―」(「死生学・応用倫理研究」21 2016/3)を読みました、壮絶な論考に吃驚し、併せて同誌に載っている裵寛紋さんの報告「韓国における生死学研究の現況と…

色づく街

昨日あたりから街を歩くと、ふと木犀の香りがします。気のせいかな、ちょっと早すぎると思いましたが、天気予報でもそう言っていました。東京は、秋に木犀の香り、春は桜の木が思いがけない所で自己主張をして、季節が過ぎるとまたありかが判らなくなる―そう…

薬玉と鳩

近所の小学校で運動会の応援練習が始まりました。以前は我が家からも運動場が見えたのですが、間にマンションが建って見えなくなりました。 中学時代の運動会では、競技だけでなく応援のアイディアも加点されたので、チームごとに知恵を絞りました。ある年、…