軍記物語講座第1巻の中扉に、軍記物語関係資料の写真をあしらうことになりました。編集者が大学図書館で写真撮影させて貰うというので、立ち会いに行きました。常陸宮邸の塀越しに山茶花が咲き、彼方此方の紅葉が綺麗です。現職時代は眺める余裕がなかった…

とか

午後2時半に電話が鳴りました。この時間は、10時半の次に詐欺電や迷惑電話のゴールデンタイム。いつもは用心しているのですが、このところ編集者とのやりとりが切迫しているので、つい受話器を取ってしまいました。 「もしもしイ~」と語尾が上がる。この…

和漢混淆文

堀川貴司さんが花鳥社の公式サイトに、和漢混淆文のことを書いています。「和漢混淆」文は、和文と漢文の混融したものと考えるより、じつは和文と漢文、それぞれに雅体と俗体があり、俗語俗文、つまり俗体の要素も混淆して三巴になっていると考えた方が実態…

諦める

先週、春日通りを渡ろうとしたら信号が変わり、20代のOL2人連れが、「あっ、諦めよう(次の信号で渡ろうという意味)。だんだん諦めることが多くなるね」と笑っていました。なんだ、未だそのトシで、と思いましたが、多くのことをつぎつぎに諦めていくのが…

公孫樹並木

速達を出しに本局へ出かけました。雨をたっぷり吸った舗道は黒光りして、空気が冷たい。用が済んで、ふと公孫樹並木を見る気になり、遠回りして東大の正門を入りました。みごとに黄葉していました。毎年、春先にはほとんど棒杭のように剪定してしまうのです…

抱き合わせ

大学共通入試の国語・数学記述方式採用が延期になりました。英語の民間試験導入といい、国語・数学記述式の採用といい、こんな無茶な改革案を作り、実施を決めたのはどいつだ、出て来い、と言いたくなります。記述式の問題点も英語の4技能重視についても、す…

目刺

玄界灘の志賀島から干物が届きました。生干しの目刺が入っていたので、さっそく味噌汁の具を買いに行かなくては、と思いました。目刺はやはり、米飯に味噌汁、それに漬物という組み合わせが定番。日来、朝はパン食の我が家ですが、目刺のある朝食は日本の原…

日本列島

パンジーとビオラの色々の苗を買い揃えました。これでもう、今冬の準備は出来た、後は植え替える時間を見つけるだけです。菊の咲き出す時期が1ヶ月ほど遅れたので、例年訪れる蜜蜂はもう来ません。先月初めには毎日やって来て、花のないベランダを飛び回り、…

源平の人々に出会う旅 第35回「紀州・維盛離脱」

元暦元年(1184)2月、平家は一の谷で多くの公達を失い、屋島(香川県)に滞在していました。その翌月、平維盛は、都へ残した妻子を片時も忘れることができず、与三兵衛重景・石童丸・武里を従えて密かに屋島を抜け出し、船で紀州へ向かいます。 【和歌の浦…

屏風絵でたどる 平家物語・第2回

屏風絵でたどる 平家物語への旅-絵から読み解く文学の世界 講師 伊藤 悦子 『平家物語』を描いた屏風の中でも、一の谷合戦と屋島合戦を一対とした「源平合戦図屏風」(屏風絵では、この2つの合戦を対として扱うことが多かった)は、とりわけ人気が高かった…

ジャム

今朝は新しいジャムの瓶を開けました。ココナッツのジャムです。大手スーパーでジャムの棚を物色していたら、カヤジャムというラベルが目に入り、榧の実(北原白秋の詩が童謡になっていますよね)で作ったのかと手に取ってみたら、ココナッツジャムだそうで…

残照

ようやく菊が咲き出しました。小豆色、黄に赤が差したもの、白に薄くベージュが差したもの、古典的な小菊です。小豆色のものはちゃんと挨拶して貰って来た枝を挿し木したのですが、そのほかは、黙ってあちこちから失敬した小枝を挿して育てました。今年は台…

囲い込み

世田谷で住んでいた小さなマンションは、エレベーターがなく、通路部分は外から丸見えでした。買う時に先輩から、「ちょっと不便だけど安全だよ」と言われて、そのときは意味が分かりませんでした。住み替えでいくつものマンションを見て歩いた時、オートロ…

クリスマスリース

従妹から大きな箱が届きました。開けてみたら、クリスマスリース。杉の葉や唐辛子、姫林檎が鏤められた、生の豪華なリースです。家の中がぱっと華やぎました。先日亡くなった101歳の叔父の長男・長女(従弟妹)からのカードが添えられていました。従妹は英国…

煮詰まったら

煮詰まっています。再校ゲラ33本(うち17本は全くの専門外)、原稿校正15本を抱え、編集者とやりとりするためには平日の時間内にきりのいいところまでいかなくてはならないので、時計を見ながら机にしがみついているのです。この際、家事は一切先送りする(…

身捨つるほどの

もう53年前のことですが、東南アジアを船で歴訪したことがありました。マレーシアで、地元の青年商工会議所の人(私もその頃は青年だった)と昼食を一緒にする機会がありました。今日は日本のお客様向けにカレーは甘くしました、と言われて1口、飛び上がるほ…

民放TVの夜のニュースで、坂東玉三郎のインタビューを視ながら、彼のしぐさの美しさに見とれました。殊に、話をする時の指のうごきが、すべて絵になっている-今や当代一の名女形ですから当然かもしれませんが、おちょぼ口や目尻の皺までが、名家の老婦人と…

軍記・語り物研究会例会

雨の合間に法政大学へ、軍記・語り物研究会例会に出かけました。今年は台風の塩害で東京の紅葉は駄目かなと思っていたのですが、水道橋の都立工芸高校の植え込みや、外濠通りでは紅葉が始まっていて、遅めの晩秋を実感しました。研究会は20人足らずの出席で…

万歳

40代の知人から、ネット上で万歳に関して議論が盛り上がっているらしい、と聞かされました。2人とも万歳そのものには子供の頃からあまり違和感はなかったのに、最近の押しつけがましい「万歳」には抵抗がある、ということで意見が一致しました。彼女とは年代…

体験的電子事情・その後

昨日の朝、PCが凍結しました。ファイルが何も開けず、このところ、メールとレターパックで33人分の校正をやりとりしている最中だったので、慌てました。とりあえず古いPCを起動しましたが、送信済みのメールは読めず、書きかけの原稿も開けず、おろおろ。一…

通夜

母方の叔父の通夜に出かけました。皮膚科の医者で、享年は101歳と1ヶ月と1日。幼年時に中耳炎をこじらせて以来、片耳が難聴だったため声が大きく、完全マイペースの人ー自分の思い込みに人を巻き込んで世を渡って行くようなところがありましたが、一方…

古都

平勢隆郎さんから、巴里便り第2弾が来ました。 [所長のお勧めに従い、歩いてあちこち訪ねてみました。すでにサンマルタン門を見ていますので、同じ凱旋門をということで、通りを西に進み、気の向くまま歩いていたら、ナポレオンが建てたいわゆる凱旋門につ…

巴里便り

東洋史の平勢隆郎さんからメールが来ました。国内よりも中国滞在の方が長いような人ですが、巴里暮らしは初めてらしい。大酒飲みです。少し長い巴里便りですが、許諾を得て転載します。[『平和の世は来るかー太平記』、頂きました。あらためて、日本はおもし…

遠くなりにけり

「ふる雪や明治は遠くなりにけり」という、中村草田男の有名な句があります。つくづく「昭和は遠くなりにけり」とは、NHKの土曜ドラマ「少年寅次郎」を見終えての感想です。山田洋次の原作を読んでいないので、あくまでTVドラマの印象ですが、全編、どうして…

小川町から秋葉原

久しぶりで古典籍大入札会に出かけました。タクシーに乗ったのですが、運転手が小川町郵便局も古書会館も知らず、遙か手前で下ろされ、周辺がすっかり高層化しているのでまごつき、ぐるぐる遠回りをしてやっとたどり着きました。連れと待ち合わせて、お目当…

源頼政

永井晋さんの『源頼政と木曽義仲』(中公新書 2015)を読んでいます。平氏が源頼朝に逐われるきっかけになった以仁王の乱については、平家物語は源頼政が発起人だったかのように語っていますが、その真相は不明でした。清盛からはほどほどに引き立てられ…

軽減税率

水道料の請求書が来ました。つくづく眺めて、生存に必要なものは消費税を据え置く、ということなら、水道料こそ8%のままであるべきでは、と思いました。軽減税率というけれど、基準がよくわかりません。昨日、ヒカリエで見ていると、イートインは特に区別…

冬のこまめ水

久しぶりに、午前中早い時間に地下鉄に乗りました。両側に男性が座ってタブレットやスマホで作業をし続け、苦しい思いをしました。知らず知らず両肘を張ってちょんちょん動かし、その都度隣接している私は圧迫されるからです。やむなく、さりげない風で押し…

ナギイカダ

3日は母の命日だったので、駅ビルの花屋で薔薇とガーベラの花束を作って貰いました。定年後に実現したかったささやかな贅沢の1つに、毎週、新鮮な花を買って活けることがあったのですが、実際の年金生活では、経済的にも時間的にもそんな余裕がない。おま…

レイ&ワ

静かな晩秋の1日です。2日間、警備と報道のヘリコプターがうるさくて、日当たりのいい縁側では読書もできませんでした。TVニュースで視ると、一昨日は6万人、昨日は12万人の人出だったらしい。感激する人々が次々画面に登場しましたが、最も共感したの…